暫定2車線の不条理

東北中央道は無料区間が長い。一方東北道は全線有料。つまり横手から東京(細かく言えば、川口JCT)まで走る場合、秋田道&東北道経由(ETC利用で普通車1万0700円)よりも、東北中央道を通ったほうが安上がりになる(同8400円)。

といってもまぁ大した差ではない。それに東北中央道は全線暫定2車線(片側1車線)なので、制限速度は基本的に時速70km。途中に目的の観光地があるとかなら別だが、そうじゃなかったらわざわざ通る価値はない。だからこそマニアは走るのだ。

ということで、横手ICから東北中央道へGO! 

まずは湯沢横手道路だ。東北中央道なのになぜ湯沢横手道路? というと、もともとは湯沢横手道路だったのを東北中央道に組み入れたからとでも申しましょうか。湯沢までは有料(460円)なので交通量が非常に少ないが、湯沢から無料になるのでかなり増える。そりゃそうだろう、こんなド田舎(失礼)でわざわざ高速走ったって、大して時間短縮なんかできないんだから。地元の人は「タダなら走るけどカネ取るなら走らないよ」となって当然だ。

雄勝こまちで湯沢横手道路は終点となり、バイパスをはさみつつ、国道13号線で秋田・山形県境を越える。交通量はごく少ないので特に問題はない。でもそれなりに時間はかかる。

新庄北から再び東北中央道(別名新庄北道路&尾花沢新庄道路を含む)だ。再度終点となる大石田村山までは料金無料。国道に比べるとやっぱり高速はラクで疲れが少ないっす!

で、大石田村山から14kmほど国道になり、東根北ICから再び高速。東根ICから米沢北までは、NEXCO東日本の有料高速道路(1840円)だ。構造的にはなんら変わらない暫定2車線なんだけど、無料区間と有料区間があるってのは本当に不条理だ。しかも暫定2車線でも4車線と料金水準が同じなんだからヒドイ。日本の高速道路は、総延長の約3割がこの暫定2車線なんだけど、この不条理はなんとかしなくちゃならん。

東北中央道は無料区間が長いので、秋田道&東北道経由よりも安上がりになる。
東北中央道は無料区間が長いので、秋田道&東北道経由よりも安上がりになる。拡大
美しい山々をバックに暫定2車線を走る。
美しい山々をバックに暫定2車線を走る。拡大
横手ICから湯沢横手道路へGO!
横手ICから湯沢横手道路へGO!拡大
無料の国道バイパスで峠を越える。
無料の国道バイパスで峠を越える。拡大
無料区間は交通量が多い(尾花沢北付近)。
無料区間は交通量が多い(尾花沢北付近)。拡大
清水 草一

清水 草一

お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。

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