508はカッコマン

508はカッコもステキだ。なにがステキって、どこか昭和っぽいカッコマンなカッコつけ感がイイのだ! フランスのカッコつけなので、アラン・ドロンの怪傑ゾロとかそんな感じですかね。

日本の中高年である私は、508を見て、19歳の時に親に買ってもらった「日産ガゼール」(S110系)を思い出し、目頭が熱くなりました。全然似てないんだけど、カッコつけ感がちょっと似てる。ちなみにガゼールは、『西部警察』で裕次郎が乗ってたハデなオープンモデルじゃなく、フツーの市販モデルをイメージしてください。

自分が乗ってたガゼールはノッチバックのほうだったけど、508はスポーティーなハッチバック。プジョーはファストバックと呼んでるが、その響きもどこか昭和っぽい。リアハッチを開けた時の姿なんか、昭和のファッション誌みたいで涙が出る。ゲートがスポーティーに寝た直線基調のハッチバック車って、いま、あんまりないでしょ? それだけでガゼールや「三菱ランサーセレステ」を思い出してしまう。古い……。

で、そのプジョー508のガソリンモデル(GTライン)を、1週間ほどお借りして乗ってみました。

これ、いいわ……。やっぱりイイ! 最大の魅力はこの微妙なカッコつけ感! フロントの頰ヒゲみたいなデイライトには、チャールズ・ブロンソン的なダンディズムを感じる。私も長年口ヒゲを生やしてるので、それだけで共感するものがある。

インテリアがまたダンディズム。センターディスプレイ前のピアノの鍵盤みたいなボタンを見ると、足でピアノを弾いていた『柔道一直線』の近藤正臣を思い出す。あのカッコつけ感っスよ! 

「プジョー508」はカッコもステキだ。
「プジョー508」はカッコもステキだ。拡大
「日産ガゼール」と若き日の筆者。(写真=清水草一)
「日産ガゼール」と若き日の筆者。(写真=清水草一)拡大
「プジョー508」はスポーティーなハッチバックスタイルを持つ。
「プジョー508」はスポーティーなハッチバックスタイルを持つ。拡大
「プジョー508」のピアノの鍵盤のようなスイッチ類にもダンディズムを感じる。
「プジョー508」のピアノの鍵盤のようなスイッチ類にもダンディズムを感じる。拡大
清水 草一

清水 草一

お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。

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