トヨタRAV4ハイブリッドG(4WD/CVT)/ホンダCR-VハイブリッドEX・マスターピース(4WD)
日本が誇る“カイゼン” 2019.07.30 試乗記 1990年代半ばのデビューからの浮沈の歴史が、面白いように似ている「トヨタRAV4」と「ホンダCR-V」。比較試乗記の後編となる今回は、ハイブリッドパワートレインの出来栄えに加えて、細かなユーティリティー性能をチェックする。RAV4の4WDシステムは3タイプ
(前編からの続き)
今回はオフロードでの試乗はできなかったが、RAV4もCR-Vもしっかりとした4WD機構を備えている。RAV4には3種類もの方式があって、ガソリンエンジン車は前後駆動配分50:50の「ダイナミックコントロール4WD」と、走行状況に応じて後輪へのトルク伝達を左右独立で制御する「ダイナミックトルクベクタリングAWD」から選べる。
試乗したのはハイブリッド車なので、後輪をモーターで駆動する「E-Four」だった。路面状況に応じて前後輪トルク配分が100:0から最大20:80まで自動的に変化する。モーターならではの素早いコントロールができるはずだ。
CR-Vでは実際に雪道を走ったことがある。こちらは2リッター直4エンジンに2つのモーターを組み合わせた「SPORT HYBRID i-MMD」の4WD。シャーベット路や圧雪路を走ってみて、十分な走行性能を備えていることを確認した。本格的なオフロードを走るクルマではないので、スキー場に乗り入れることができれば合格である。
乗り心地はCR-Vのほうが少しだけマイルドに感じたが、大きな差があるわけではない。ミドルクラスのSUVらしく、ボディーが揺さぶられる感覚はある。「トヨタC-HR」や「ホンダ・ヴェゼル」のようにスポーティーでタイトな感覚の走りとは明確に異なる。高速道路をゆったりと静かに巡航するのに向いているクルマだ。
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