海外レース開催で国際化を模索

レースは鈴鹿サーキットや富士スピードウェイなど全国のコースで行われ、順位によって得られたポイントの合計で年間チャンピオンが決定する。2000年にはマレーシアのセパンサーキットでノンタイトルのスペシャルラウンドが行われ、2002年からは正式にシリーズに組み込まれた。モータースポーツへの関心が高まるアジアに目を向け、国内レースの枠から一歩を踏み出したのだ。セパンでの開催は2013年をもって終了したものの、2014年からはタイ・ブリーラムのチャーン・インターナショナル・サーキットが新たな開催地となった。

中国や韓国でもレースを行うことが検討されたことがあり、3カ国以上で開催されると国内選手権とみなされないというFIAの規定に触れる可能性が高まった。2005年からはJAFの管轄を離れてレース名も改められ、今日に続くSUPER GTが誕生する。今のところ2カ国での開催にとどまっているが、現在もSUPER GTはFIA公認の国際シリーズである。

2014年にはドイツツーリングカー選手権(DTM)と車両規則が統一され、レギュレーションが大幅に改定された。GT500クラスのマシンに搭載されるエンジンは、2リッター直4直噴ターボのNRE(Nippon Race Engine)である。トヨタ、日産、ホンダが共同で開発したもので、以前のエアリストリクターに代わって燃料リストリクターが装着される。モノコックやプロペラシャフトなども共通部品化されている。

イコールコンディションによって激しいバトルが約束され、ファンは自分の乗るクルマと同じ形のマシンを応援する。あたかも自分がレースを戦っているような気持ちになれるのだ。1963年に行われた日本グランプリの熱狂は、形を変えて今も続いている。

(文=webCG/イラスト=日野浦剛)

2002年にマレーシアのセパン国際サーキットで開催された、全日本GT選手権第4戦の様子。JGTCのシリーズ戦に海外戦が正式に組み込まれたのは、これが初のことだった。
2002年にマレーシアのセパン国際サーキットで開催された、全日本GT選手権第4戦の様子。JGTCのシリーズ戦に海外戦が正式に組み込まれたのは、これが初のことだった。拡大
タイのチャーン・インターナショナル・サーキットで行われた、2019年のSUPER GT第4戦の様子。タイでの開催は2019年で一旦終了となるが、GTアソシエイションと同サーキットは、2020年以降も開催を継続する方向で話し合いを続けているという。2020年にはマーレシアのセパンでもSUPER GTが開催されることが決定しており、もしタイでの開催が続くこととなれば、2020年のSUPER GTは日本、タイ、マレーシアの3カ国で行われることになる。
タイのチャーン・インターナショナル・サーキットで行われた、2019年のSUPER GT第4戦の様子。タイでの開催は2019年で一旦終了となるが、GTアソシエイションと同サーキットは、2020年以降も開催を継続する方向で話し合いを続けているという。2020年にはマーレシアのセパンでもSUPER GTが開催されることが決定しており、もしタイでの開催が続くこととなれば、2020年のSUPER GTは日本、タイ、マレーシアの3カ国で行われることになる。拡大
SUPER GTと共通の車両規則が用いられているドイツツーリングカー選手権。2018年には今後使用される共通のレギュレーション「クラス1」も決定。2019年にはドイツと日本でジョイントイベントも行われるという。
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