ハイドロというよりマシュマロ

でもってC5エアクロスでは、ファンに惜しまれつつ消滅したシトロエンのハイドロ系サスが復活している。PSAが“新世代のハイドロ”と称するサスペンション技術「プログレッシブ・ハイドローリック・クッション(PHC)」だ。

なにせ不肖ワタクシ、ハイドロ好きで御座いますからね。「エグザンティアブレーク」に7年、「C5セダン」に2年、合計9年間ハイドロ車を普段の足にしておりました。あのシトロエンの世界遺産的な技術が新世代に生まれ変わったと聞けば、試さずにおらりょうか。

で、その第一印象はというと、

「フワッフワやんけ~!」

でした。

これはハイドロというよりマシュマロだ。考えてみりゃエクステリアもマシュマロマン! そーか、このデザインは乗り味を表現していたのか! さすがシトロエン、奥が深う御座います。

確かにシトロエンのハイドロ系サスといえば、乗り心地がソフトというイメージがビンビンだけど、これは明らかに質が違う。ハイドロは空飛ぶじゅうたんだったけど、これは船! 船だから波(凹凸)が来るとどわ~んと揺れる。

ちょっとブレーキ踏めばぶわ~んと前のめりになる。前のめりになりすぎて、カルカルのブレーキペダルのコントロールにシッパイしてカックンになっちゃうくらいフワッフワ。

かつてのハイドロ系サスは、高速道路を巡行中に路面の大きなうねりを乗り越えると、前後サスがつながってるみたいに(実際オイルでつながってるけど)水平を保ったままフワーンと上下にスイングして、それがメッチャ気持ちよくて、もっと揺すって揺すって! って感じだったけど、これは違う。根本的に違う!

シトロエンC5エアクロスSUV
シトロエンC5エアクロスSUV拡大
「C5エアクロスSUV」のインパネまわり。
「C5エアクロスSUV」のインパネまわり。拡大
「C5エアクロスSUV」のフロントシート。
「C5エアクロスSUV」のフロントシート。拡大
「C5エアクロスSUV」のリアシート。
「C5エアクロスSUV」のリアシート。拡大
清水 草一

清水 草一

お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。

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