国内ラインナップは35車種、162モデル!

2019年7月末現在、国内に導入されているメルセデス(スマート含む)は、実に35車種、162モデルに及ぶ。これはトヨタを除けば、すべての日本車メーカーよりも多いものだ。

BMWも33車種、100モデル以上をラインナップして同様の戦略をとっているが、ドイツプレミアムメーカーがブランドネームの上に胡座(あぐら)をかいているわけではないということの証左といえるものだ。常に新しい商品企画を考え、プラットフォーム戦略によって開発期間を短縮し、多品種少量生産に対応する柔軟な生産体制を構築し、さまざまな顧客のニーズに応えてきた。冒頭の「なぜセダンのラインナップ拡充を図るのか?」という問いに対しては、おそらくセダンのみならず可能性のあるすべてのラインナップの拡充を図っていく、というのがその答えになるのだろう。

かつて商品企画も担当していた木下氏はこんな話もしていた。「商品企画には2つの考え方があると思っています。1つはお客さまの要望にストレートに応えるということ。そしてもう1つはお客さまが想定していない、気づいていない、新しいものを提供すること」

本国ではすでに、AクラスやBクラスと同じプラットフォームを使った3列シートのコンパクトSUV「GLB」も発表されている。日本でもヒットの予感だ。蛇足ながら、日本車メーカーの奮起にも期待する。

(文=藤野太一/写真=webCG/編集=藤沢 勝)

「Aクラス セダン」のトランクスペース(写真)の容量は420リッター。同445リッターの「Cクラス セダン」に肉薄するものだ。
「Aクラス セダン」のトランクスペース(写真)の容量は420リッター。同445リッターの「Cクラス セダン」に肉薄するものだ。拡大
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