第620回:「スープラ」&「Z4」にもう一台の兄弟車が!?
大矢アキオ、自動車業界の“もしも”に思いをはせる

2019.09.06 マッキナ あらモーダ!

ドラえもん、あのひみつ道具貸してよ

フォルクスワーゲン(VW)グループのCEOおよび監査役会会長を務めたフェルディナント・ピエヒ氏が死去した。82歳だった。ドイツの『ビルト』紙が伝えたところによると、2019年8月25日にドイツ・バイエルン州ローゼンハイムのレストランで妻のウルスラ氏と夕食をとっていたところ体調が急変し、搬送された病院で死亡したという。

ピエヒ氏といえば、1998年にブガッティとランボルギーニ、そしてベントレーを相次いでVWグループ傘下に収めた人物。当時、ヨーロッパの新聞は、「VWの高級ブランド品ショッピング」といった見出しで報じたものだった。

もしもピエヒ氏がいなかったら?

ふと筆者が思い出したのは、藤子・F・不二雄による漫画『ドラえもん』に出てくる、主人公ドラえもんが使う“ひみつ道具”の「もしもボックス」である。

形状は公衆電話ボックスのようだが、中に入って受話器を取り、「もしも◯◯が△△だったら」というふうに条件を告げると、そのとおりの世界が展開されるというものだ。

今回は、そのもしもボックスを、イタリアを取り巻く自動車界に当てはめてみたい。

フェルディナント・ピエヒ氏。以下、右に向かって妻のウルズラ・ピエヒ氏、フォルクスワーゲンのマルティン・ヴィンターコルンCEO(当時)、ヴォルフガング・ポルシェ同監査役会会長。2009年フランクフルトモーターショーで。
フェルディナント・ピエヒ氏。以下、右に向かって妻のウルズラ・ピエヒ氏、フォルクスワーゲンのマルティン・ヴィンターコルンCEO(当時)、ヴォルフガング・ポルシェ同監査役会会長。2009年フランクフルトモーターショーで。拡大
大矢 アキオ

大矢 アキオ

コラムニスト。国立音楽大学ヴァイオリン専攻卒にして、二玄社『SUPER CG』元編集記者、そしてイタリア在住21年と脈絡なき人生を歩んできたものの、おかげで妙に顔が広い。今日、日本を代表するイタリア文化コメンテーターとして執筆活動に携わると共に、NHKラジオフランス語テキストでも活躍中。10年以上にわたるNHK『ラジオ深夜便』レギュラーリポーター、FM横浜『ザ・モーターウィークリー』季節ゲストなど、ラジオでも奮闘している。『Hotするイタリア』『イタリア発シアワセの秘密 ― 笑って! 愛して! トスカーナの平日』(ともに二玄社)、『カンティーナを巡る冒険旅行』『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(ともに光人社)、電子書籍『イタリア式クルマ生活術』(NRMパブリッシング)など数々の著書・訳書あり。

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