ポルシェは変わり続ける

その日の夕方6時、ホテルに迎えのバスがやってきた。どこに行くのかは正確には告げられていない。福州市内から南へ約150km、2時間をかけてたどりついたのは、平潭にある風力発電所だった。この島は「世界三大風力地帯」のひとつに数えられるほど風力資源に恵まれており、現在は世界最大の洋上風力発電設備の開発が進められているという。

到着した頃にはすでに周囲は真っ暗で、そこが風力発電所だということは、言われなければわからない。暗闇に「PORSCHE」のロゴが白く輝き、ブルーにライトアップされた建屋が目に入るだけだ。中はとてつもなく広い。このためだけに作られた施設のようだが、もはや仮設というレベルではない。日本からのわれわれのほか、中国や韓国などアジアから約400名の報道陣が招待されたと聞いていたが、おそらくそれ以上の人数がいたのではないか。

現地の午後9時、ワールドプレミアイベントがスタートした。まず登壇したのは、ポルシェAG研究開発担当役員のミヒャエル・シュタイナー氏。冒頭でこのように述べた。

「ポルシェは常に変わり続けることによってのみ、ポルシェたりえた。今日は世界に対して、変化とはどういうものなのかを具体的にお見せしたいと思います。われわれの伝統をイノベーションによって未来へとつなげていく。すべてのポルシェには魂があり、レーシングドライバーたちがその魂をカタチづくっている。タイカンはそれを再定義するものです。『Soul, electrified.』それは、電動化された魂)。ポルシェはエモーショナルな内燃機関をつくり続ける一方で、すでにプラグインハイブリッドで成功を収めています。そしてこのピュアEVを3つめの柱として構築していく。ポルシェは電動化に60万ユーロを投資し、2025年までにポルシェの販売台数の半分を電動化することを予見しています」

中国会場では、ポルシェの開発部門のトップであるミヒャエル・シュタイナー氏が最初にプレゼンテーションした。
中国会場では、ポルシェの開発部門のトップであるミヒャエル・シュタイナー氏が最初にプレゼンテーションした。拡大
中国メディアから約380人、日本から8人、さらに韓国、台湾、東南アジアから数人ずつと約400人の報道陣が招待された。今の中国と日本とでは市場価値に圧倒的な差があることを感じさせられる。
中国メディアから約380人、日本から8人、さらに韓国、台湾、東南アジアから数人ずつと約400人の報道陣が招待された。今の中国と日本とでは市場価値に圧倒的な差があることを感じさせられる。拡大
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