タイカンを体感して膨らむ期待感

その後、全プロダクトのコンセプトなどを担当するゲルノート・ドエナー副社長、チーフエクステリアデザイナーのペーター・ヴァルガ氏のプレゼンテーションののち、再びミヒャエル・シュタイナー氏が登壇。いよいよアンベールのときを迎えた。

ステージの向かって左手から白の「タイカン ターボS」が滑り込んできた。その瞬間、生温かい風が一気に観客席へと流れ込む。最初は何が起きたのかわからなかった。ステージの背後にあったはずの壁やスクリーンが一瞬にして消え、真っ赤にライティングされた風力発電用のタワーが遠くにいくつも見える。それが本物だと理解するまでに少し時間がかかった。この風によって発電しているというわけだ。

このスケールの発表会を欧州と北米と合わせて世界3カ所同時に行うというのだから、ポルシェの並々ならぬ本気度を感じるというものだ。

ワールドプレミアに先立って、助手席ながらタイカンのプロトタイプに試乗する機会があった。0-100km/h加速3秒を切るその速さは、まさに異次元。これまでに乗ったすべてのBEVの中で最も重心が低くスポーティーだといえる。テストドライバーの腕にかかればESPをオフにしてのドリフトも自在だった。スペックだけを見ても、もはや速さに疑いの余地はない。あとはステアリングを通じて、どれだけポルシェらしさを感じることができるのか。大いに楽しみだ。

(文=藤野太一/写真=ポルシェ/編集=藤沢 勝)

ステージの向かって左手から滑り込んできた「ポルシェ・タイカン」。いよいよアンベールの瞬間だ。
ステージの向かって左手から滑り込んできた「ポルシェ・タイカン」。いよいよアンベールの瞬間だ。拡大
「タイカン」の登場と同時に、ステージの背後にあったはずの壁やスクリーンがなくなり、風力発電用のタワーが見えるように。
「タイカン」の登場と同時に、ステージの背後にあったはずの壁やスクリーンがなくなり、風力発電用のタワーが見えるように。拡大
赤くライトアップされた風力発電用の風車。ここ平潭(ぴんたん)では、世界最大級の洋上風力発電設備の開発も進められている。
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