地元勢ですら展示の規模を縮小

話をフランクフルトショーに戻すと、肝心のドイツ勢も以前は各社が1棟を独占し、内装のつくり込みも凝りまくったブースを用意していたが、今回は様子が違う。メルセデス・ベンツ/スマートだけはあいかわらず1棟を丸々使っていたが、内装はかなり簡素化。広大な空きスペースにわざわざ派手なパビリオンを建設していたアウディは、フォルクスワーゲン グループが共用する棟におさまった。BMW/MINIは規模を大幅に縮小して「インポーターか?」と思うほどにこじんまりしてしまっている。他国からの出展が減っているだけでなく、地元勢も規模を縮小。モーターショー離れは東京でいち早く起こったが、もとが派手だった分、フランクフルトのほうが落ち幅は大きい。

最近は欧州も景気が良くなく、ドイツをきっかけにリセッションが始まりそうだともいわれている。ユーロによる通貨統合以降、2000年代には経済的に域内で一人勝ちしてきたドイツに暗い影が忍び寄っているのだが、それもモーターショーに影響しているのかもしれない。

そんな中で、一人気を吐いていたのがフォルクスワーゲンだ。このところ急速にパワートレインの電動化を推し進めている同社だが、今回のショーでは、新開発のBEV(電気自動車)専用プラットフォーム「MEB」を用いた第1弾商品である、「ID.3」の市販モデルをワールドプレミア。モデルチェンジが近づいている主力商品、新型「ゴルフ」との同時公開が予想されていたが、フォルクスワーゲンは今回のショーにゴルフ8を持ち込むのは避け、出展内容をID.ファミリーや「e-up!」「e-ゴルフ」などでBEV一色に染めてみせた。

これまでは展示棟を1棟独占して使っていたドイツ勢だが、今回、そこまで大々的な展示を行ったのはダイムラーだけだった。
これまでは展示棟を1棟独占して使っていたドイツ勢だが、今回、そこまで大々的な展示を行ったのはダイムラーだけだった。拡大
「コンセプト4」や新型「X6」の発表などで話題をまいたBMWだが、展示の規模は前回から大幅に縮小。
「コンセプト4」や新型「X6」の発表などで話題をまいたBMWだが、展示の規模は前回から大幅に縮小。拡大
いよいよ上市される「フォルクスワーゲンID.3」。フォルクスワーゲンがBEV用に開発したプラットフォーム「MEB」を採用した、初のモデルとなる。
いよいよ上市される「フォルクスワーゲンID.3」。フォルクスワーゲンがBEV用に開発したプラットフォーム「MEB」を採用した、初のモデルとなる。拡大
ブースに並べられたBEVのコンセプトモデル。フォルクスワーゲンの展示は、まさにBEV一色となっていた。
ブースに並べられたBEVのコンセプトモデル。フォルクスワーゲンの展示は、まさにBEV一色となっていた。拡大
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