30年前からぶれないコンセプト

初代と2代目のレガシィから乗り換えた最新モデルのレヴォーグは、1.6リッター仕様でさえ当たり前だが見違えるようで、かっちりフラットな乗り心地も正確なステアリングフィールも、さらにはシャープで頼もしいスロットルレスポンスも過ぎた歳月を感じさせるものだった。

何よりもツーリングアシスト付きの最新版アイサイトVer.3が装備されていることが心強かったが、高いスタビリティーを生かして快適に遠くまで走れるという4WDワゴンの基本性能はレガシィが誕生した30年前から少しもぶれていないといえるだろう。これでクルージング時の燃費がもう少し良ければ言うことなし、なのだが、これはスバルが次のレヴォーグで解決しなければならない課題だろう。

「GT」はパワフルであることを指すのではなく、快適に安心して遠くまで走る性能である、というスバルの主張はまったくその通りである。妙な疲労感を覚えることなく遠くまで一気に走れてこそGT、それが本当の自動車である。

(文=高平高輝/写真=花村英典、スバル/編集=櫻井健一)

日本をメインマーケットとして開発された「レヴォーグ」(手前)と、北米市場を販売の主戦場とした5代目「レガシィ ツーリングワゴン」(奥)。グローバル化に大きく舵を切った5代目の登場が、レガシィのターニングポイントになったといえる。
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6代目で廃止された「レガシィ ツーリングワゴン」の実質的な後継モデルとなるのが「レヴォーグ」。ボディーサイズは、4代目レガシィとほぼ同等だ。
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最新版アイサイトVer.3が装備される「レヴォーグ」。スバルの4WDステーションワゴンが培ってきたグランドツーリングの思想が受け継がれている。
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