Fペースはハイテクが生きている

続いて試乗したのはFペースSVR。これが最も好印象だった。パワーはレンスポSVRに比べ25PS少ないが、それはレンジローバー様と肩を並べるわけにいかないという事情によるもので、事実上同じと考えてよい。同じパワー、同じ音で加速し、同じ頼もしさで減速するが、車体の動きはより少なく安定している。引き締められたコイルサスというのもあるが、車両重量が2070kgとレンスポSVRより380kgも軽いからだ。乗り換えると、機敏な挙動に驚かされる。

「レンスポSVRにせよ、FペースSVRにせよ、いかにハイパワーを誇り強力なブレーキを備えるとはいえ、2t超えの重心の高いSUVでサーキット走行しても曲がったもんじゃないだろ?」という声が聞こえたので反論するが、さすがにこの後乗ったFタイプSVRのようにはいかないものの、テクノロジーによってかなりカバーされている。

具体的にはTVBB(トルクベクタリングバイブレーキ)と電子制御アクティブディファレンシャルによって、とにかくステアリングを切った方向へとクルマの向きを変えようという涙ぐましい努力が感じられる。その分、限界を超えた際のとっちらかり方と被害額は半端ではないだろうから、一番大事なのがドライバーの自制心であることは言うまでもないのだが、冷や汗ではなく心地よい汗をかく程度のペースを守る限り、SVOが手がけたSUVは実によく曲がる。

「ジャガーFペースSVR」のフロントマスク。大きく開いたエアインテークやリップスポイラーなどがSVR専用のデザインとなっている。
「ジャガーFペースSVR」のフロントマスク。大きく開いたエアインテークやリップスポイラーなどがSVR専用のデザインとなっている。拡大
「FペースSVR」のインテリア。プレミアムパーフォレーテッドウィンザーレザーが使用されたフロントシートが標準装備となる。
「FペースSVR」のインテリア。プレミアムパーフォレーテッドウィンザーレザーが使用されたフロントシートが標準装備となる。拡大
ジャガーFペースSVR
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4740×1960×1670mm/ホイールベース:2875mm/車重:2070kg/駆動方式:4WD/エンジン:5リッターV8 DOHC 32バルブ スーパーチャージャー付き/トランスミッション:8段AT/最高出力:550PS(405kW)/6000-6500rpm/最大トルク:680N・m(69.4kgf・m)/2500-5500rpm/タイヤ:(前)265/40ZR22 (後)295/35ZR22/価格:1306万円
ジャガーFペースSVR
	ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4740×1960×1670mm/ホイールベース:2875mm/車重:2070kg/駆動方式:4WD/エンジン:5リッターV8 DOHC 32バルブ スーパーチャージャー付き/トランスミッション:8段AT/最高出力:550PS(405kW)/6000-6500rpm/最大トルク:680N・m(69.4kgf・m)/2500-5500rpm/タイヤ:(前)265/40ZR22 (後)295/35ZR22/価格:1306万円拡大
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