音のタイプはアメリカン

2013年にデビューしてはや6年。Fタイプ クーペのSVR版は例の575PSエンジンが搭載されたモデルとして最もコンパクトで軽量であり、運動性能は推して知るべし。とはいうものの、そもそもエンジン自体が重いのと、このクルマ、そうは見えないが実は4WDということもあって、1840kgとピュアスポーツカーとしては決して軽くないのだが。その代わり4WDの効果は絶大で、発進で大トルクを与えると、後輪が受け止めきれないトルクを前輪が受け持って路面に伝えるため、強烈なトラクションがかかる。体感的にはスタートダッシュの衝撃は「日産GT-R」あたりと変わらない。

SVR各モデルには「スイッチャブルアクティブスポーツエキゾーストシステム」が備わる。先ほど来「バリバリバリとけたたましい……」と表現してきたが、のべつまくなしにやかましいわけではない。ダイナミックモードを選んでアクセルを速く深く踏み込んだ際に限り、直管マフラーかと思うような大音量を発する。イタリアンV8のようなクォーンと澄んだ大音量ではなく、何かを壊しながら突き進むかのようなアメリカンV8系。アングロサクソン好みなのかもしれない。メルセデス・ベンツのスポーティーなV8エンジンと似ている。

強烈な発進加速が印象的だった「ジャガーFタイプSVRクーペ」。0-100km/h加速3.7秒、最高速322km/hというハイパフォーマンスを誇る。


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ドライビングのための空間が独立しているかのようにレイアウトされた「FタイプSVRクーペ」のインテリア。
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ジャガーFタイプSVRクーペ
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4475×1925×1315mm/ホイールベース:2620mm/車重:1840kg/駆動方式:4WD/エンジン:5リッターV8 DOHC 32バルブ スーパーチャージャー付き/トランスミッション:8段AT/最高出力:575PS(423kW)/6500rpm/最大トルク:700N・m(71.4kgf・m)/3500rpm/タイヤ:(前)265/35ZR20 (後)305/30ZR20/価格:1872万円
ジャガーFタイプSVRクーペ
	ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4475×1925×1315mm/ホイールベース:2620mm/車重:1840kg/駆動方式:4WD/エンジン:5リッターV8 DOHC 32バルブ スーパーチャージャー付き/トランスミッション:8段AT/最高出力:575PS(423kW)/6500rpm/最大トルク:700N・m(71.4kgf・m)/3500rpm/タイヤ:(前)265/35ZR20 (後)305/30ZR20/価格:1872万円拡大
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