それぞれに個性的なプラットフォームの構造

BEVに話を戻すと、e-tron GTコンセプトは市販車が 2020年末に生産開始の予定。ポルシェが開発したJ1パフォーマンスプラットフォームをベースとしていて、システム出力590PS(434kW)、システムトルク830N・m(84.6kgf・m)を発生する2つの同期モーターを搭載。0-100km/h加速3.5秒を誇る。800Vの充電システムに対応しており、350kWの急速充電を使えば約20分で容量95kWhのバッテリーを80%まで充電できる。航続距離は400km以上だ。

BEV専用プラットフォームの多くがフロアにバッテリーを敷き詰めているが、J1パフォーマンスプラットフォームは、後席足元部分だけが低くなる「フットガレージ」が設けられている。これによって、快適な座り心地と1.38mの低全高を実現しているのだ。市販車では出力の異なるモーター、容量が異なるバッテリーも用意される予定で、ネッカーズルム近くのべーリンガーホフ工場で「R8」とともに生産される。

フォルクスワーゲン開発のMEBは、コンパクトクラスからミディアムクラスまで、多くのモデルが展開されていく。アウディのBEVとしてはエントリーモデルに相当し、幅広いユーザーを獲得する役割を担う。

このクラスに属するQ4 e-tronコンセプトの市販版は、2021に発売予定。「Q3」と同じセグメントだが、BEV専用プラットフォームの利点によって、2.76mの長いホイールベースを実現し、室内空間はミドルサイズの「Q5」並みになるという。ベーシックモデルはリアモーターのRWD(後輪駆動)だが、フロントモーターを追加した「クワトロ」も用意される。

「アウディe-tronGTコンセプト」と同じく、J1パフォーマンスプラットフォームを採用する「ポルシェ・タイカン」の透視図。
「アウディe-tronGTコンセプト」と同じく、J1パフォーマンスプラットフォームを採用する「ポルシェ・タイカン」の透視図。拡大
J1パフォーマンスプラットフォームは、低い車高と実用的な居住空間を両立すべく、後席足元周辺がくぼんでいる点が構造的特徴となっている。
J1パフォーマンスプラットフォームは、低い車高と実用的な居住空間を両立すべく、後席足元周辺がくぼんでいる点が構造的特徴となっている。拡大
「アウディQ4 e-tronコンセプト」の透視図。フォルクスワーゲンが開発したMEBは、アウディでもエントリークラスのBEVに使用される。
「アウディQ4 e-tronコンセプト」の透視図。フォルクスワーゲンが開発したMEBは、アウディでもエントリークラスのBEVに使用される。拡大
2019年のジュネーブショーに出展された「Q4 e-tronコンセプト」。市販モデルの上市は2021年を予定している。
2019年のジュネーブショーに出展された「Q4 e-tronコンセプト」。市販モデルの上市は2021年を予定している。拡大
あなたにおすすめの記事
新着記事