マニアックな交通流図の世界

しかし、残念ながらこの提案が実現する見込みはない。なぜなら、国道トンネルの開通に合わせて、インターもしっかりお金をかけて造り直してしまいまして、いまさら逆向きに付け替えるなんざ、到底ありえない状況になっているからです!

私、首都高研究家として、これまでいろいろと渋滞緩和に関する提案をしております。小菅-堀切間および板橋-熊野町間の拡幅のように、実現したものもいくつかございます(涙)。この東京港トンネルの渋滞緩和策は、かなり容易に実現可能かつ効果の見込める提案なので、なんとかならないものかなぁと思っておったのですが……。

なにせ、トンネル部の交通量が黙って1割近く減る計算なので。交通量が1割減れば渋滞は半減、2割減れば解消するというのが首都高の法則です。

こうなったら、東京港トンネルを先頭にした湾岸線の渋滞が激しい時は、大井入口や臨海副都心入口を早々に閉鎖するようにしていただきたい! ここを閉鎖しても、国道トンネルをくぐれば、次の入口から首都高に入れますから。

とまあこのように、交通流図を眺めながら、マニアックな妄想に浸っているカーマニアなのでした。皆さんも一度眺めてみませんか? 

(文と写真=清水草一/編集=大沢 遼)

台場側から見た東京港トンネル。左が首都高、右が国道357号。
台場側から見た東京港トンネル。左が首都高、右が国道357号。拡大
バスが通過する部分が、首都高の臨海副都心インター出口。
バスが通過する部分が、首都高の臨海副都心インター出口。拡大
清水 草一

清水 草一

お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。

あなたにおすすめの記事
新着記事