アウディRS 5スポーツバック(後編)

2019.12.05 谷口信輝の新車試乗 谷口 信輝 レーシングドライバー谷口信輝が、最高出力450PSの「アウディRS 5スポーツバック」に試乗。BMWやメルセデス・ベンツの高性能モデルとは違うという、走りの特徴について語る。

アウディらしい速さ

「雨の箱根でもバツグンに安心感が高い」とアウディRS 5スポーツバックを絶賛した谷口信輝。そのハンドリングについては前編で詳しく解説したので、続いてエンジンについて語ってもらおう。

「エンジンはトップエンドまできれいに回るけれど、そこまで回さなくてもしっかりトルクが出てくる。中速域が、すごくいいですよね。そして最高出力は450PSもあるのに『オレは速いんだぞ!』とむやみ矢鱈(やたら)に主張することがない。例えばエンジン音も決して大きくないんです。でもね、ちゃんと走らせると人知れず速い。まるで羊の皮をかぶったオオカミみたいですね」

アウディのRSモデルといえばBMWのMやメルセデス・ベンツのAMGに相当するハイパフォーマンスモデルである。にもかかわらず、あえて強く主張しすぎることのない点がいかにもアウディらしいと谷口は主張する。
「MとかAMGのほうがスポーツ感を前面に押し出してきますよね。ところがアウディのRSはもっとジェントル。なんか、かなりいいペースで走っていても『私、ムキになっていませんから』みたいに強がっているようにも感じる。その辺もアウディっぽいですよね」

ギアボックスの感触はどうか?
「さっき言ったエンジンの中速域をうまく引き出してくれるギアボックスですよね」

この言葉を聞いて私は驚いた。谷口は、ひょっとしてオートマチックモードのままRS 5を走らせていたのだろうか?
「そうですよ、“オートマ”のまま。それでもエンジン回転数がずっと中速域になるように、一番いいギアを自動で選んでくれる。この辺も、クルマの主張が強くなりすぎない理由になっているような気がしますね。それにしても、このギアボックスは本当に賢いですよ。まるで『大丈夫、それは私が全部やっておくから』と言ってくれる、気の利く奥さんみたいです」

 
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