“足”と“音”に注目のタイカン

これまでのセダンでは目にしたことのないそんなプロポーションに続いて衝撃だったのは、同じく経験をしたことのないその乗り味だった。今回の試乗車「タイカン ターボ」の場合、発表されている総出力は500kW(約680PS)にして、その0-100km/h加速タイムは3.2秒! 際立って優れた加速力の持ち主であることは予想がつく。

が、感動させられたのはそうした動力性能よりも、フットワークのテイスト。路面を問わずボディーの動きは完璧に制御され、特にフリーウェイ上ではこれまでどのようなモデルでも経験したことのないような“浮遊感覚”が顕著だった。そんな乗り味を表現するのに最適なワードは「マジックカーペット」だ! と思い知らされるに至ったのである。

加えれば、そんな走りの感動をさらに加速させてくれたのが、ポルシェ車としては初であるはずの“フェイクサウンド”。まず雑音を入念に消し去ったあとで吟味に吟味を重ねて開発されたに違いない加速時の音色は、いかにも「未来のクルマ」と思わせてくれるすこぶるエモーショナルなものであったのだ。

しかし、ここまでポルシェらしいと「パナメーラ」の存在意義が危うくなっちゃうよナ……と、正直なところそんな思いを抱きながら泣く泣くタイカンを返却すべく会場へと戻ったのだった。

タイカンにひとしきり感動したところで次に目をつけたのは、「ポルシェ718ボクスター」に「BMW Z4」、そして「トヨタ・スープラ」という派手なスポーツモデル3台。Z4とスープラにはすでに日本で触れていたものの、ボクスターは正式には「718スパイダー」と称する新開発の自然吸気4リッター6気筒エンジンを搭載するスペシャルモデル。当然ながら「乗りたい乗りたい!」と日本チームのメンバーの声が一致し、運よくこれら3台を同時に借り出すことに成功した。

「タイカン ターボ」のシステム最高出力は680PS。最大トルクは850N・mと公表される。
「タイカン ターボ」のシステム最高出力は680PS。最大トルクは850N・mと公表される。拡大
「ポルシェ・タイカン」の国内価格は、現時点では未定。納車は2020年後半に始まる予定だ。
「ポルシェ・タイカン」の国内価格は、現時点では未定。納車は2020年後半に始まる予定だ。拡大
日本から参加した6人のモータージャーナリスト。写真左端が筆者。
日本から参加した6人のモータージャーナリスト。写真左端が筆者。拡大
今回は6気筒エンジンを搭載する「ポルシェ718スパイダー」に試乗したほか、主要なメカニズムを共有する「BMW Z4」と「トヨタ・スープラ」の乗り比べも実施した。
今回は6気筒エンジンを搭載する「ポルシェ718スパイダー」に試乗したほか、主要なメカニズムを共有する「BMW Z4」と「トヨタ・スープラ」の乗り比べも実施した。拡大
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