マーケットの違いも実感

ところで、試乗会場には「マツダ3」と「マツダCX-30」という、こちらもすでに日本で触れたばかりのモデルも用意されていた。

それでも、「せっかくだから」とちょっと乗ってみると、走り始めて即座に、日本で乗ったモデルよりも加速がイイ! と感じられた。それは気のせいなどではなかった。アメリカ仕様に搭載される心臓は2.5リッターのガソリンエンジン。2リッター止まりの日本仕様よりも、力強い加速感が得られるのは当然だったのである。

ちなみに、CX-30の試乗車はアメリカ国内での調達が間に合わず、何と「メキシコ工場からの2700kmほどを自走してきた」という“産地直送”車。CX-30のアメリカでのローンチはロサンゼルスモーターショーのプレスデー初日。この試乗会はその直前に開催されたので、実はマツダ関係者は冷や冷やものだった……という裏話も耳にすることとなった。

さらに会場には、見慣れぬフォルクスワーゲン車が……と思えば、こちらは日本でも2020年1月に発売される(2019年11月27日発表)「Tクロス」。“WOB”=ウォルフスブルクのナンバーが着いた欧州仕様そのもので、ガソリンモデルだったので日本にも導入される3気筒ターボ付きの1リッターエンジン+7段DCTの組み合わせだ。

同じ“MQB”の骨格を採用することもあってか、その走りの雰囲気はまさに「ゴルフ」のSUV版というテイスト。差し当たり動力性能にも不足はないものの「アメリカにもリッターカーがあるんだ!」と感心させられた。が、後にフォルクスワーゲンUSAのサイトで検索をかけてみると、そこには該当するモデルは存在せず。全長4.11m、全幅1.76m級のSUV……というのは、日本では「ちょうどいい大きさ」でも、アメリカではやはり「需要がない」ということなのだろう。

マツダの新型SUV「CX-30」にも試乗した。ただし、パワーユニットは国内ではラインナップされない2.5リッター。加速の違いが体感できた。
マツダの新型SUV「CX-30」にも試乗した。ただし、パワーユニットは国内ではラインナップされない2.5リッター。加速の違いが体感できた。拡大
「フォルクスワーゲンTクロス」(写真左)は、そのコンパクトさゆえに、北米市場のニーズには合わないかもしれない。右はキアブランドのEVで、その名も「ソウルEV」。
「フォルクスワーゲンTクロス」(写真左)は、そのコンパクトさゆえに、北米市場のニーズには合わないかもしれない。右はキアブランドのEVで、その名も「ソウルEV」。拡大
「Tクロス」は日本市場でもラインナップされる。2020年1月にはデリバリーが始まる見込み。
「Tクロス」は日本市場でもラインナップされる。2020年1月にはデリバリーが始まる見込み。拡大
あなたにおすすめの記事
新着記事