おっさんポルシェ最高!

たぶん社長:前は鈑金(ばんきん)塗装やってまして、ポルシェが入庫するとやっぱりボディーラインがめちゃめちゃカッコよくて、「絶対欲しい!」 って思うようになったんです。でも値段を見ると、自分が買えそうなのは996だけだったので、自然、買えそうなポルシェが欲しくなったんですよ!

な、なるほどぉ!

確かに私も、「F40」は猛烈にカッコいいと思うが、高すぎて欲望はコレッポッチも湧かない。人間の欲望は現実との兼ね合いで、頑張れば買えるかもしれない時に最大限激しくさく裂するのである。

たぶん社長:これが僕のポルシェです。

そこにあったのは、シルバーの「カレラ4S」だった。

清水:これはティプトロ?

たぶん社長:ティプトロです。僕が買えるのはティプトロだけでした。でもなんの問題もないです! これでサーキットも走ります! ポルシェってものすごいクルマで、特にカレラ4Sはクルマが勝手に全部コントロールしてくれるので(笑)、僕でもメチャメチャガンガン走れるんですよ! 最高です!

彼の全身からポルシェへの愛、なかんずく996型911への激しい愛がほとばしり、被爆しそうな勢いだった。

激安おっさんポルシェも、この資材置き場みたいな店では、光り輝く夢の結晶! うおおおお、おっさんポルシェ最高! あ~なんていい店なんだ……。

清水:ところで、ヘッドライトの黄ばみ、消えますか?

たぶん社長:かなり消せます! ウチは工場で専用の用具を使って落としてます! 完全には無理ですけど、かなりなくなります!

ヘッドライトの黄ばみは、おっさんポルシェにとって非常に重要なポイントであることを再認識したのだった。涙。

(文と写真=清水草一/編集=大沢 遼)

お店の入り口。一番手前の「タント」は、おそらく社長のふだんの足。
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写真中央が社長の愛車であるおっさんポルシェ。
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社長のポルシェ愛に感動し、目頭が熱くなった。
社長のポルシェ愛に感動し、目頭が熱くなった。拡大
訪問後は近所のファミレスで、フォアグラ&チキンステーキ丼ランチ(890円+税)をいただき、心の底から満たされた筆者。
 
訪問後は近所のファミレスで、フォアグラ&チキンステーキ丼ランチ(890円+税)をいただき、心の底から満たされた筆者。
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清水 草一

清水 草一

お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。

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