レジェンドの声が聞こえた
ジープ・グランドチェロキー トラックホーク……1356万円

ドアを開けると「マー君 神の子 不思議な子」とノムさんの声が聞こえた。私の名前はマサルであり、確かにマー君ではあるものの、それほどまでに褒められる覚えはない。気にせずに乗り込むと「代打、オレ」。今度は古田敦也だ。しかし、まだエンジンもかけていないのに試乗を譲る(=代打)気持ちにはなれない。

レジェンドというべき2人のキャッチャーの声が聞こえたのは「グランドチェロキー トラックホーク」の室内にいかにも厚みのある真っ赤な革が貼ってあり、キャッチャーミットのようだったからに違いない。シートのサイドサポートなどはまさにミット。バックレストに向かってボールを投げ込めば「スパーン」と気持ちのいい音を立てることだろう。肝心の座り心地はといえば「サイコーです!」。阿部慎之助でなくてもこう言うはずだ。

ミットの話はひとまず置いて、トラックホークの主役はボンネットの中身だ。クルマ自体が6.2リッターV8スーパーチャージャー付きエンジンを運ぶためにある。最高出力710PS、最大トルク868N・mという空恐ろしいスペックを誇るこのユニットは、事前に抱いていたイメージとは全く違って、高回転域まで軽々と吹け上がる。8段ATをマニュアルモードにして1速で引っ張ると、“頑張っている感”のあるサウンドを立てることなくエンジン回転計の針がレッドゾーン(6000rpmから)まで届いた。車名のトラックはTruckではなくTrackであり、サーキット志向をうたうだけのことはある。

最高速は290km/hとされており、このパワフルなエンジンをもってすれば、サーキットなどでその領域を味わうことは十分に可能だと思う。ただし、その弊害というべきか、速度計の目盛りが細かくびっしりと刻まれており(写真を参照)、正確な速度を確認することが非常に難しい。今回の試乗では制限速度70km/hまでの道路しか走らなかったので、メーター上で針が動いたのはわずか3cmほどだった。目に自信のない方はハズキルーペのご用意を。

(文=webCG 藤沢/写真=峰 昌宏)

ジープ・グランドチェロキー トラックホーク
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