タフなイメージのスタイリングに回帰

現在まで続くSUVブームの発端は米国だ。それだけにSUVの方向性にも、米国の動向が大きく影響している。当地ではスタイリッシュなSUVというトレンドが終息しつつあり、SUVの王道たるタフなスタイルへの回帰が進んでいる。特に小型車と中型車クラスではその傾向が顕著であり、「トヨタRAV4」の華麗なる転身も、その流れを示すひとつといえよう。ローグもその流れに乗り、タフさを感じさせるスタイルを採用してきた。ただし、日本のエクストレイルにしてみれば、これは原点回帰ともいえる。初代と2代目は、ガンガン使えるタフな相棒というキャラクターを売りにしていたからだ。

新型ローグの進化のポイントを見てみよう。スタイリングは、頼りがいのある、力強く肉厚感のあるものに進化した。その雰囲気は、日産のフルサイズSUV「アルマーダ」に近い。その変化を分かりやすく例えるならば、同じスポーツ選手だが、現行型(エクストレイル)がサッカーやバスケットボールなどのプレーヤーを連想させるとしたら、新型ローグはラグビーや重量挙げなどの選手がしっくりくる。それほどの方向転換なのである。ボディーはボリューム感が増しているが、全長で1.5インチ(約38mm)、全高で0.2インチ(約5mm)絞り込んできた。しっかりと鍛えてきたというところだろうか。

一方でインテリアは現行型と同様にラグジュアリー路線をキープ。この点は「ホンダCR-V」の進化とイメージが重なる。ちなみに昨年、世界で最も売れたホンダ車はCR-Vである。新型ローグのキャビンはゆとりが感じられるデザインとなり、質感の向上も意識したようだ。パッケージングは2列5人乗車のみで、長時間座っても疲れにくいというシートを採用した。上級グレードにはレザーシートがおごられるようだ。

ダッシュボードのデザインは中央の9インチタッチスクリーンを中心としたもので、メーターパネルにも12.3インチのフル液晶タイプを採用。シフトレバーはバイワイヤ式に変更されており、センターコンソールのデザインがシンプルになった。視覚的な広さの演出もさることながら、センターコンソールの下側に小物入れを新設するなど、使い勝手も高められている。

よりタフなイメージへと生まれ変わった新型「ローグ」。細くつり上がったヘッドランプが迫力を漂わせる。
よりタフなイメージへと生まれ変わった新型「ローグ」。細くつり上がったヘッドランプが迫力を漂わせる。拡大
ボディーの全長が約38mm短くなり、全高は約5mm低くなった。
ボディーの全長が約38mm短くなり、全高は約5mm低くなった。拡大
リアコンビランプ下の深いプレスラインがマッチョ感を演出する。
リアコンビランプ下の深いプレスラインがマッチョ感を演出する。拡大
日産 エクストレイル の中古車
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