マニアック車人気は健在

理由を考えてみたのだが、4月の緊急事態宣言以来、「オークション会場から外国人バイヤーが消えた」という情報があり、それが原因かも! と思い当たった。

つまり、997前期型は、これまで外国人が輸出用に買い支えていたが、その外国人がいなくなって一気に暴落したのかも……ということだ。

996型と997前期型に関しては、インターミディエイトシャフトが折れるという、いわゆる「インタミ問題」等が存在し、国内では人気がない。発生する可能性は極めて低いトラブルのような気がするが、なにせドイツ車は完全であってこそですから!

そのあたりについて、知り合いの中古車業者さんに聞いてみた。

業者さん:確かに一時、オークション会場から外国人バイヤーは消えました。でも今はもうアジア系を中心にたくさんいますよ。彼らは帰国したわけじゃなく、ただ商売にならないからオークション会場に来てなかったんじゃないかな。そもそも4~5月は、日本人バイヤーも激減してましたしね。

私:中古車相場が全体に下落したともいわれてますけど、どうですか?

業者さん:うーん、新車が売れてないので、中古車は供給不足で、下がってる感じはないですよ。997前期型の暴落についてはわからないけど、マニアックな車種は間違いなく相場が上がってます。例えば、先週出品された平成13年(2001年)式の「シビック タイプR」の落札額、いくらだと思います?

私:えっ……。300万円くらい?

業者さん:消費税込みで800万円ですよ。走行8000kmくらいでしたけどね。

800マンエン! 新車価格の約4倍!

マニアックな車種は、新型コロナなどまったく無関係に、相場が上がり続けているのか……。

997型「ポルシェ911」
997型「ポルシェ911」拡大
800万円の値が付いたという初代「ホンダ・シビック タイプR」。
800万円の値が付いたという初代「ホンダ・シビック タイプR」。拡大
清水 草一

清水 草一

お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。

ポルシェ 911 の中古車
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