スバルWRX STI EJ20ファイナルエディション フルパッケージ(前編)

2020.09.03 谷口信輝の新車試乗 レーシングドライバー谷口信輝が今回ステアリングを握ったのは、スバルとそのファンにとって特別な意味を持つ「WRX STI EJ20ファイナルエディション」。その仕上がりは、走りのプロの目にどう映ったのか?

ヨダレの出るスペック

1989年の誕生以来、30年以上にわたってスバルを代表するスポーツエンジンとして活躍してきたEJ20。今回は、この歴史的名作エンジンを搭載した最後のモデルであるWRX STIの限定車、その名もEJ20ファイナルエディションを谷口信輝に試乗してもらった。

WRX STIはスバルにとって屈指のスポーツモデル。その「タイプS」をベースに、回転系パーツの重量公差や回転バランス公差を低減した“バランスドエンジン”を搭載し、EJ20の「高回転域まで吹け上がる気持ちよいエンジンフィール」にさらに磨きをかけたのが、このファイナルエディションだという。しかも、そのギアボックスは全車6MT。谷口がヨダレをたらしそうなスペックといっていい。

それにしても谷口はなぜ、それほどまでにマニュアルトランスミッションを愛するのか? あらためて語ってもらった。
「マニュアルで育っていない、いまの若い方々にはわかってもらえないかもしれないし、特別な思いはないかもしれませんが、僕たち世代の場合、初めて運転したクルマってほとんどマニュアルだったと思うんですよ。そのときの感動って、間違いなく残っていますよね。例えば生まれて初めて自転車に乗ったとき、初めてバイクを走らせたとき、初めてクルマを運転したときの『おお、動いた!!』っていう喜びは忘れられません。もしかしたら最初はエンストしたかもしれない。で、その次はもうちょっと半クラを余計に使って、なんとか発進に成功したみたいなステップって、誰にもあったはず。そこからだんだん上達していって、そのうち頭で考えなくても体が自然と動くようになってくる。そうやってクルマを自分のコントロール下において、人馬一体となって操る部分が魅力だと思うので、マニュアル車が世の中から減っていくことは本当に残念というか寂しいですね」

 
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