プジョー208 GTライン(後編)
2020.10.08 谷口信輝の新車試乗 フルモデルチェンジした「プジョー208」に乗った谷口信輝は、「これなら安心してすすめられる」とつぶやいた。そんな評価の決め手となった、最新型の注目ポイントとは?基本的には穏やか
「このクルマ、どういう使われ方を想定してつくられたんでしょうね?」雨の箱根でプジョー208の試乗を終えた谷口信輝が、誰に問うでもなくそんな言葉を口にした。
今回、俎上(そじょう)に載せたのは、3グレードが用意された208の中で最も豪華な「GTライン」。この名前だけ聞くとスポーティーなモデルと誤解されるかもしれないが、パワートレインは「アリュール」や「スタイル」と同じ。足まわりにしても、GTラインはアリュールより1インチ大きい17インチタイヤを履くものの、GTラインのみサスペンションを固めているというわけでもないらしい。だから、ちょっとスポーティーなイメージを備えた豪華仕様というのが、GTラインの正しい姿かもしれない。
「なるほど。たしかに、走らせていてもスポーティーな感じはあまりしないんですよね。タイヤのグリップだってそれほどあるわけじゃないし、エンジンだってトップエンドで力が出てくるタイプじゃない。ギアボックスは、ダウン側で素早い反応を示すこともあるけれど、基本的にはスムーズさ重視の、穏やかな性格のように思います」
そんな谷口がとても満足している表情を見せたのが、インテリアをチェックしていたときだった。
「メーターパネルのこの表示形式は新しいですね」
谷口がまず指摘した点こそ、「3D iコックピット」最大の特徴である3次元表示だ。これは情報の重要度に応じて、数字や文字などを奥側と手前側の2層に表示。必要な情報を素早く読み取らせるための新技術である。しかも、そのデザイン性もなかなか優れている。
この記事は会員限定公開です。webCGプレミアムプラン会員<月額550円(税込)>に登録すると、続きをお読みいただけます。
クレジットカードでの初回登録に限り、ご契約いただいた日からその月の末日まで、無料でご利用いただけます。
-
プジョー208 GTライン(FF/8AT)【試乗記】 2020.8.18 試乗記 新型「プジョー208」のトップグレード「GTライン」をロングドライブに連れ出し、新開発プラットフォームや進化したパワートレインの仕上がりをチェック。2020年の欧州カー・オブ・ザ・イヤーに輝いた、その実力やいかに。
-
-
新型ルノー・ルーテシアの実力を体感
2020.12.25 欧州でルーテシアが選ばれる理由<AD> 強力なライバルがひしめく激戦の欧州Bセグメント市場で、販売台数6年連続No.1の地位に輝く「ルノー・ルーテシア」。プラットフォームやパワーユニット、そして内外装までを一新したフルモデルチェンジによって、フレンチコンパクトハッチはいかなる進化を遂げたのか。 -
BMW 218dグランクーペ プレイ エディションジョイ+/318iツーリング【試乗記】 2020.12.19 試乗記 クルマの本質は“素”のモデルにこそにじみ出る! 「218d」と「318i」、すなわち「2シリーズ グランクーペ」と「3シリーズ ツーリング」のエントリーグレードに試乗し、入門用BMWの実力をテストした。
-
プジョー208アリュール(FF/8AT)【試乗記】 2020.8.3 試乗記 フルモデルチェンジしたプジョーのコンパクトハッチ「208」に試乗。新世代プラットフォームをベースに開発された新型は、運転の楽しさを再認識させてくれるドライバーズカーに仕上がっていた。
-
プジョー208/フォルクスワーゲン・ポロ/ルノー・ルーテシア(後編)【試乗記】 2021.1.9 試乗記 上陸間もない新型「ルノー・ルーテシア」と「プジョー208」、そして「フォルクスワーゲン・ポロ」の欧州Bセグメントモデル3台に試乗。後編では各車の出来栄えに加え、比較してわかったブランドごとの個性の違いや魅力をリポートする。