フェラーリ・ローマ(前編)

2020.12.24 谷口信輝の新車試乗 これまでとは趣の違うデザインをまとって登場した、フェラーリのニューモデル「ローマ」。その走りは過去の跳ね馬とはどう違うのか? レーシングドライバー谷口信輝が、ワインディングロードでむちを当てた。

“あの感覚”が減っている!

フェデリコ・フェリーニ監督の名作『ドルチェ・ヴィータ(甘い生活)』の世界観を受けて、“ヌォーヴァ・ドルチェ・ヴィータ(新・甘い生活)”をテーマとした発表会が行われたフェラーリ・ローマ。その心は「超富裕層の暮らしをさりげなく彩る普段遣いのフェラーリ」にあったと私は読んでいる。そんなローマがついに日本上陸を果たし、われらが谷口信輝の毒牙、ではなく毒舌、でもなかった。正しくは、谷口に真心込めてステアリングを握ってもらい、その印象を真摯(しんし)にリポートすることとあいなった。果たして、谷口はフェラーリの新作をどう捉えるのだろうか?
「いやあ、いままでのフェラーリに比べると落ち着いていて、不安感はだいぶ減っていますね。完全になくなったわけではないけれど……」

試乗を終えた谷口がこう語ったのにはワケがある。

これまで谷口には何台かのフェラーリをテストしてもらったが、なかでも「カリフォルニアT」と「488GTB」をテストした際には「怖い、怖い」を連発し、「だって、いつ裏切られるかわからないじゃん」とその理由を説明してくれたものである。

もちろん、谷口がフェラーリを操っている最中に突然リアのグリップが失われてハーフスピンしたとか、ましてクラッシュさせてしまったとか、そういう事件が実際に起きたわけではない。ただし、テールがスライドし始める感触がつかみにくいせいもあって、「いつ裏切られるかわからない」ような気がするというあたりに、谷口の不安はあったようだ。

 
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