マクラーレン720S(前編)
2021.01.10 思考するドライバー 山野哲也の“目” 最高出力720PSの4リッターV8ツインターボをカーボンモノコックシャシーにミドシップした「マクラーレン720S」は、F1コンストラクター直系ともいえるハイパーカーだ。レーシングドライバー山野哲也は、その仕上がりをどうジャッジする!?未来感にあふれている
「ひとことで言うなら『未来型スーパーハンドリングマシン』ですね」
こう語るのはマクラーレン720Sから降りてきた山野哲也だ。「何が未来型かというと……。例えばモードによって切り替わるメーターパネルとか」という言葉に、ちょっと意外な印象を受ける取材陣。
720Sのフルデジタルメーターは、普段は真ん中に大きな回転計を表示するが、スイッチひとつでメーターの筐体(きょうたい)自体を90度手前に倒すことができる。すると、それまで頂部だった部分(フード)が横に細長いディスプレイに変化し、エンジン回転数や速度、ギアポジションなど、最低限の情報だけを伝える「スリムディスプレイ」になる。いかにも“素人向けのギミック”に捉えられがちなこの仕組み。プロフェッショナルレーシングドライバーの目にはどう映ったのか?
「クラシカルな外観ではないので、人によっては『オモチャっぽい』と思うかもしれません。でも、ある意味では理想的なんです。レーシングマシンとして必要な情報をドライバーに届けるという点では」
そうなんですか!
「要らない情報は全部隠しちゃう。ドライバーは気にしなくていいんだよ、と。その方法としてメーターパネルごと変えてしまうというのは、画期的な試みじゃないでしょうか」
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