プジョー208(FF/8AT)/フォルクスワーゲン・ポロ(FF/7AT)/ルノー・ルーテシア(FF/7AT)
個性が光る 2021.01.08 試乗記 欧州のベストセラー、新型「ルノー・ルーテシア」が上陸。迎え撃つはガチのライバル「プジョー208」とコンパクトカーのベンチマーク「フォルクスワーゲン・ポロ」。3台を乗り比べ、輸入Bセグメントモデルの実力とトレンドを探った。出そろったBセグハッチバック
2020年は新型ルノー・ルーテシアと新型プジョー208という2台のBセグメントフランス車がそろい踏みした年だった。そこで、これらにフォルクスワーゲン・ポロを加え、箱根の山岳路をメインステージに比較テストを行った。狙いはもちろん、Bセグメントのライバル3台の中からベストを1台選出し、バイヤーズガイドとしての役目を果たそうというものだ。同時に、これら3台の比較検討は、現在のヨーロッパのBセグメントの実力と傾向を推し量ることにもなる。
ちなみに、自動車専門の調査会社JATOのデータによると、欧州市場における2020年1月から5月のトップ10は以下のごとくである。
1. ルノー・クリオ(ルーテシアの現地名)
2. フォルクスワーゲン・ゴルフ
3. プジョー208
4. ダチア・サンデロ
5. ルノー・キャプチャー
6. フォルクスワーゲンTロック
7. オペル・コルサ
8. ダチア・ダスター
9. シトロエンC3
10. フォルクスワーゲン・ティグアン
なんと新型ルーテシアがヨーロッパの絶対王者「ゴルフ」を数の上で上回っている。ルノーはさらにもう1台、傘下のダチアが2台、合計4台がトップ10入りしている。
グループPSAはというと、プジョー、オペル、シトロエンが各1台ずつ、フォルクスワーゲンは3台が名前を連ねており、少なくとも販売台数の上ではこの3つのグループの好調ぶりがうかがえる。
ポロはデビューが2018年ということもあってトップ10入りは逃しているけれど、フォルクスワーゲンの看板モデルのひとつであり、フランス勢にとっても大いに意識する存在であることは疑いない。反対にフォルクスワーゲンにとっても、Bセグメントにおけるフランス2強は打ち倒すべき対象だ。
この3台のうち、どれが一番魅力的だったか? 以下、試乗した順に個人的印象を記す。
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