マクラーレン720Sスパイダー(前編)
2021.02.21 池沢早人師の恋するニューモデル 漫画『サーキットの狼』の作者、池沢早人師が今回試乗するのは、F1マシン譲りのテクノロジーが注ぎ込まれた「マクラーレン720Sスパイダー」。最高出力720PSの4リッターV8ツインターボを搭載する、オープンスーパースポーツの印象は?これは本当にすごい
「ディヘドラルドア」と呼ばれる上方にひらくドアを開け、満面の笑みとともにマクラーレン720Sスパイダーから降りてきた池沢早人師先生。ここであえて紹介するまでもなく、漫画界のレジェンドにして元JGTCレーサーでもある。
これまでの愛車はフェラーリやランボルギーニといったスーパースポーツから、ポルシェやマセラティ、ロータス、ランチア、AMG、アルピナと70台を優に超える。そのベテランの顔には「気持ち良かった!」と書いてあるような気がした。
すいぶん楽しまれた様子がうかがえますが、気のせいでしょうか?
「やはりわかりますか(笑)。いやこれはなんというか、もう本当にすごいですね。実に気持ち良かったですよ! このクルマはモデル名のとおり、エンジン(の最高出力)は720PSなのかな?」
えーと、そうですね。リアミドに搭載されるのは、最高出力720PS/7500rpmで最大トルクは770N・m/5500-6500rpmの4リッターV8ツインターボエンジンです。
「コーナー立ち上がりの速さは、とてつもないですね。720PSですか。確かに(パワーを)実感しますよ。ただちょっと言うと」
何でしょうか。
「ブレーキ(ペダルのタッチ)がちょっと硬いかなというか、初期制動力が想像していたものよりも少し弱いかな? と思いました。あとは相性の問題だと思うのですが、シートですね」
ではまず、720Sスパイダーはカーボンセラミックディスクブレーキが標準装備のアイテムですが、「ブレーキが硬い」というのは具体的にはどういうことですか?
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