価値ある「万人向け」

新型ヴェゼルのスペック的なところは2021年4月の国内販売開始までのお楽しみということで一切発表されていないが、ホンダの商品戦略スケジュールから推するに、フィットと同じくアーキテクチャーは熟成、パワートレインは刷新という流れになるのではないかと予想する。

つまり、サイズ的には現行型にほど近い、BセグメントとCセグメントの間くらいの位置づけとなり、そこにe:HEVのシームレスな走りが加わるということだ。ちなみに岡部さん的には、4WD車もしっかり売っていきたいということで力を入れて開発したという。現行フィットとともに登場したハイブリッド用メカニカル4WDがいよいよ本気のパフォーマンスを発揮する場が整えられたということだろうか。

開発コンセプトを聞いていて興味深かったのは「“ジェネレーションC”を意識した」という点。XYZは知っているけどCは聞き慣れないなぁと思って調べてみると、コネクテッドやコミュニティー、キュレーションやクリエイティブといったキーワードの頭文字を指すらしい。マーケティングの世界では10年前くらいから使われているキーワードのようだ。言ってみればスマホ&SNSをガンガン駆使する現代的な若い世代を指すのだろう。
「もちろん若い世代に限らずで、年齢や性別のくくりがないという初代の美点はそのまま継承したいんです。この言葉の意味するところは、ヒエラルキーやマジョリティーみたいなところを意識せず、自分の価値観に基づいて自分らしく行動できるという意味だと捉えてもらえればと思います」

ヴェゼル的なジェネレーションC、それはアーリーアダプターであっても排他的にならず、社会への親和性や対人の柔軟性も兼ね備えた生活観を持つ人々を意味するのだろう。何かと息苦しい世の中ゆえ、なおのこと、そうありたいと思う方は少なくないのではないだろうか。

(文=渡辺敏史/写真=本田技研工業、webCG/編集=関 顕也)

◆関連ニュース:ホンダがコンパクトSUV「ヴェゼル」の新型を世界初公開
◆関連記事:新型「ホンダ・ヴェゼル」のフォトギャラリー

ハイブリッド車のパワーユニット。新型「ヴェゼル」にはガソリンエンジン車もラインナップされるが、メインはハイブリッド車になるものとみられている。
ハイブリッド車のパワーユニット。新型「ヴェゼル」にはガソリンエンジン車もラインナップされるが、メインはハイブリッド車になるものとみられている。拡大
水平基調のインストゥルメントパネルが目を引くインテリア。写真は遊び心に富む「PLaY」グレードのもので、他グレードではブラック基調の室内色も用意される。
水平基調のインストゥルメントパネルが目を引くインテリア。写真は遊び心に富む「PLaY」グレードのもので、他グレードではブラック基調の室内色も用意される。拡大
ホンダブランドの不変の価値に、時代のニーズに合う要素を加えたとアピールされる新型「ヴェゼル」。2021年4月に販売が開始される。
ホンダブランドの不変の価値に、時代のニーズに合う要素を加えたとアピールされる新型「ヴェゼル」。2021年4月に販売が開始される。拡大
ホンダ ヴェゼル の中古車
あなたにおすすめの記事
関連記事
  • ホンダ・ヴェゼル 2021.2.18 画像・写真 ホンダのコンパクトSUV「ヴェゼル」が初のフルモデルチェンジ。クーペライクなスタイルをまとう新型が、2021年4月に発売される。それに先立ち世界初公開された、2代目ヴェゼルのディテールを写真で紹介する。
  • ホンダがコンパクトSUV「ヴェゼル」の新型を世界初公開 2021.2.18 自動車ニュース 本田技研工業は2021年2月18日、コンパクトSUV「ヴェゼル」の新型を世界初公開した。クーペライクなデザインをまとう2代目ヴェゼルは、ガソリンエンジン車とハイブリッド車がラインナップされており、同年4月に発売される。
  • メルセデスAMG GLA35 4MATIC(4WD/8AT)【試乗記】 2021.2.12 試乗記 「メルセデス・ベンツGLA」のラインナップに加わったハイパフォーマンスバージョン「AMG GLA35 4MATIC」に試乗。レースと共に歩んできたAMGの名を冠するコンパクトSUVは、果たしてどのように仕上がったのか。ワインディングロードでその実力を確かめた。
  • スバル・フォレスター スポーツ(4WD/CVT)【試乗記】 2021.2.22 試乗記 「スバル・フォレスター」に先代モデル以来となるターボエンジン搭載車が復活。「スポーツ」を名乗る新グレードは、専用セッティングのサスペンションなども備えた新たな最上級モデルでもある。その仕上がりを箱根のワインディングロードで試した。
  • アウディA1シティーカーバー リミテッドエディション(FF/7AT)【試乗記】 2021.2.16 試乗記 アウディが新たに提案する、SUVっぽいコンパクトカー「A1シティーカーバー」。雰囲気だけのニッチなモデルかと思いきや、いざステアリングを握ってみると、このクロスオーバーならではのメリットがみえてきた。
ホームへ戻る