アフターサービスにおいても福音

ざっと駆け足で、3Dプリンティング技術によって生み出されたAM部品の実例を、新車製造の側面から挙げてみた。一方で、AM部品はアフターマーケットでの補修パーツとしても大きな期待が寄せられている。その分野ではこんな利点が見込まれている。

  • 補修部品はこれまで、その大半が在庫として使われないまま倉庫にストックされてきたが、オンデマンドでの生産が可能となれば生産コスト/保管コスト/廃棄コストのすべてを抑えることができる。
  • 部品の生産をスピーディーに行うことが可能なので、受注から納品までがスムーズ。
  • 多品種・少量生産に向いているうえ、カスタマイズにも臨機応変に対応できる。

うーん、3Dプリンターの汎用(はんよう)性は計り知れないぞ。その高度なポテンシャルはぜひともすべて、善用に向かってほしい!

もちろん3Dプリンターとて万能ではない。しかもその可能性の大半は、オペレーターであるエンジニアに託されていることに間違いはない。「3Dプリンターで何ができるか」からもう一歩踏み込んで、「3Dプリンターで何をすべきか」が問われる時代が、すでにきているのかもしれない。

(文=宮崎正行/編集=関 顕也)

「ブガッティ・シロン ピュアスポーツ」。最高出力1500HPの「シロン」をベースに、そのハンドリング性能が一段と高められた、世界限定60台のハイパーカーだ。
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「シロン ピュアスポーツ」のチタン合金製エキゾーストパイプ。その複雑な造形は、3Dプリンティング技術でなければ実現は難しい。
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