ブガッティと共に新たなスーパーカーメーカーを設立 クロアチアが生んだリマックの夢

2021.07.16 デイリーコラム
「リマック・ネヴェーラ」(左手前)と「ブガッティ・シロン」(右奥)。
「リマック・ネヴェーラ」(左手前)と「ブガッティ・シロン」(右奥)。拡大
ハイパーEVの「ネヴェーラ」。コンセプトカー「C_Two」の市販バージョンであり、最高出力は1914PS、最高速は412km/hとアナウンスされている。
ハイパーEVの「ネヴェーラ」。コンセプトカー「C_Two」の市販バージョンであり、最高出力は1914PS、最高速は412km/hとアナウンスされている。拡大
リマックアウトモビリはクロアチアのザグレブ郡スベタネデリャに本社を構える自動車メーカーである。EV関連のテクノロジーカンパニーとしても知られているが、そちらはリマックテクノロジーとして分社化される。
リマックアウトモビリはクロアチアのザグレブ郡スベタネデリャに本社を構える自動車メーカーである。EV関連のテクノロジーカンパニーとしても知られているが、そちらはリマックテクノロジーとして分社化される。拡大

合弁の裏にあったフォルクスワーゲンの苦境

“テスラ”を生んだ国から、新たなEV(電気自動車)の歴史が始まろうとしている。といっても、われわれのよく知るあのテスラではない。イーロン・マスクよりもっとすごい世界の偉人、ニコラ・テスラを生んだクロアチアから、スーパーカーの新たな歴史が始まろうとしているのだ。

去る2021年7月6日、スーパーカー界に衝撃のニュースがもたらされた。ポルシェ、リマック、ブガッティが合弁会社の設立に合意。新たなスーパーカーメーカー、ブガッティ・リマックが誕生したのである。

実は、ポルシェが絡んだこのプロジェクトは早くからうわさされていた。“ディーゼルゲート”事件の発覚以降、欧州メーカーのなかでも特に苦境にたたされ、その後、急進的ともいえる電動化戦略を立てたフォルクスワーゲン(以下、VW)グループにとって、ランボルギーニやブガッティといったスーパーカーブランドの存在が重荷になりつつあったからだ。その売却のうわさは絶えなかった。

そんななか、2018年にポルシェAGがリマックグループの株式の18%を取得(その後24%まで買い進めた)したため、この時点で「VWグループに属するスポーツカー&スーパーカーブランドに劇的な再編が起きる可能性が高い」とされていたのだ。2020年におけるVWグループ監査役会の主要なテーマのひとつが、この案件であったともいわれている。

ブガッティ の中古車
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