“違い”がハッキリわかる

氷上での発進・制動テストでは、「トヨタ・プリウス」の4WD車に履かせたアイスガード6と7(タイヤサイズはいずれも195/65R15)の比較試走が行えた。「乗り比べしても新旧の差が出にくく、微妙な差だったらリポートに困りそう」という懸念は1本目のトライであっさり解消。約30km/hからのフル制動では、完全静止位置が目視できるほど手前となり、アイスガード7がうたう氷上性能14%アップの数字が大げさどころか控えめな数値ではないかと実感した。

しかし本当に感心するのはその先だった。完全静止の後、車両を発進。動き出しこそジワリという感じだが、すぐにスーッと加速しスムーズにスピードを上げていくのがアイスガード7。6は“スーッと”ではなく、徐々に加速していくという印象だった。スタート位置に戻るためコース内で旋回する際も(これはテスト項目に含まれていないものだが)、氷盤への食いつきはアイスガード7のほうが明らかにいい。その差は、例えば多くのドライバーがブラインドテストを行っても、“違い”として感じ取れるであろうものだ。

一般路を模した構内の雪上コースでは、異なる駆動方式の車両でアイスガード7の走りを確かめることができた。ステアリングインフォメーションが豊かなのは、駆動方式にかかわらないアイスガード7の美点。このセクションでの試乗車は「シトロエンC3」「プジョー508」がFF車、「スバル・レヴォーグ」「トヨタ・ハリアー」が4WD車で、個人的にはハリアーとアイスガード7との相性が抜群だと感じた。

比較的ウェイトが重く、セダンやハッチバックモデルよりも重心の高いSUVであっても、ブレーキング・旋回・加速というコーナー進入から脱出までの一連の操作が、ふらつきもなく実にスムーズにこなせたのは発見だった。

2018年に完成したTTCHの屋内氷盤試験場において、4WDの「トヨタ・プリウス」を用いた新旧「アイスガード」の氷上ブレーキング比較試走が行えた。テスト当時の室内気温は-3.2℃、同湿度は80%、氷盤表面温度は-11℃だった。
2018年に完成したTTCHの屋内氷盤試験場において、4WDの「トヨタ・プリウス」を用いた新旧「アイスガード」の氷上ブレーキング比較試走が行えた。テスト当時の室内気温は-3.2℃、同湿度は80%、氷盤表面温度は-11℃だった。拡大
右が「アイスガード7」、左が「アイスガード6」。アイスガード7では新開発の「ダブルエッジマイクログルーブ」や接地面積の拡大などによって氷上性能をアップさせているという。
右が「アイスガード7」、左が「アイスガード6」。アイスガード7では新開発の「ダブルエッジマイクログルーブ」や接地面積の拡大などによって氷上性能をアップさせているという。拡大
氷上における「トヨタ・プリウス」を用いた、30km/hからの制動テストの様子。写真上が「アイスガード7」、写真下が「アイスガード6」で、装着タイヤサイズはいずれも195/65R15となっている。アイスガード7のほうがタイヤひとつ分ほど短く停止できており、この差が14%の進化といえる。
氷上における「トヨタ・プリウス」を用いた、30km/hからの制動テストの様子。写真上が「アイスガード7」、写真下が「アイスガード6」で、装着タイヤサイズはいずれも195/65R15となっている。アイスガード7のほうがタイヤひとつ分ほど短く停止できており、この差が14%の進化といえる。拡大
「トヨタ・ハリアー」の4WD車でTTCHの雪上コースを試走。重心の高いSUVであってもふらつきのない、安心のハンドリングが味わえた。
「トヨタ・ハリアー」の4WD車でTTCHの雪上コースを試走。重心の高いSUVであってもふらつきのない、安心のハンドリングが味わえた。拡大
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