リアルワールドでのフィーリングは?

そしてもうひとつ、例年であればTTCH内に限られた試走が、今回は半日近く一般道でも行えるというプログラムも用意されていた。ステアリングを握ったのは「トヨタ・カローラ スポーツ」の4WD車で、205/55R16サイズのアイスガード7が装着されていた。

気象条件や走行車両の影響で刻々と変化する降雪地の路面コンディションは、正直憂鬱(ゆううつ)になってしまうほどだが、スタッドレスタイヤのパフォーマンスを知るには絶好のステージである。試走の当日は、太陽が顔をのぞかせたかと思えばいきなり10m先も見えなくなるほどの吹雪に見舞われるなど、猫の目のように天候が変化した。

もちろん路面はドライからウエット、圧雪、シャーベット、アイスバーンに加え、右輪がツルツルに磨かれたミラーバーン、左輪がシャーベット状態となるわだちなどなど、その状況変化はさすがリアルワールドといった具合だったが、カローラの足取りはまったく乱れなかった。直進安定性が高く、雪道では当たり前となる路面の凸凹やうねりなどの外乱にも強い。

ノーマルタイヤと遜色のないレベルのステアリングインフォメーションや、しっかりとしたフィーリングが味わえるのもこの新作スタッドレスタイヤの特長だ。ヨコハマがアイスガード7のリリースにあたり歴代トップレベルのパフォーマンスに加え、安心感の向上を掲げるのも、むべなるかなである。

と、ここでスタッドレスタイヤにもかかわらず望外な乗り心地と静粛性が味わえていることに気づいた。ひと昔前のスタッドレスタイヤでお約束だったドライ路面における高周波ノイズや、腰くだけ感はしっかり抑えられている。気になる低燃費性能についても、転がり抵抗がヨコハマを代表するエコタイヤ「エコスES31」と同等(これは先代アイスガード6も同じ)と聞けば、そちらも期待ができそうだ。

(文=櫻井健一/写真=横浜ゴム/編集=櫻井健一)

205/55R16サイズの「アイスガード7」(プリプロダクションモデル)が装着された「トヨタ・カローラ スポーツ」の4WD車で、北海道・旭川の一般道を試走。
205/55R16サイズの「アイスガード7」(プリプロダクションモデル)が装着された「トヨタ・カローラ スポーツ」の4WD車で、北海道・旭川の一般道を試走。拡大
直進安定性が高く、路面の凸凹やうねりなどの外乱にも強いことが確認できた。ノーマルタイヤと遜色のないステアリングインフォメーションも「アイスガード7」の持ち味である。
直進安定性が高く、路面の凸凹やうねりなどの外乱にも強いことが確認できた。ノーマルタイヤと遜色のないステアリングインフォメーションも「アイスガード7」の持ち味である。拡大
氷上や雪上性能だけでなく、乗り心地のよさや静粛の高さも「アイスガード7」のセリングポイント。ドライ路面に差しかかっても、高周波ノイズが気になることはなかった。
氷上や雪上性能だけでなく、乗り心地のよさや静粛の高さも「アイスガード7」のセリングポイント。ドライ路面に差しかかっても、高周波ノイズが気になることはなかった。拡大
「アイスガード7」の転がり抵抗はエコタイヤ「ヨコハマ・エコスES31」と同等レベルで、スタッドレスタイヤながら低燃費性能にも配慮されている。
「アイスガード7」の転がり抵抗はエコタイヤ「ヨコハマ・エコスES31」と同等レベルで、スタッドレスタイヤながら低燃費性能にも配慮されている。拡大
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