自動で緊急車両に道を譲る

今回はスケジュールの都合上、高速周回路でドライブパイロットの機能を助手席で体験することしかできなかったのだが、その制御の緻密さには驚かされた。ドライブパイロットは、高速道路上で車速が60km/h以下の渋滞時に、ステアリングホイール上のボタンを押すとアクティブになり、運転の主体を車両に受け渡したドライバーは「MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザーエクスペリエンス)」の画面でネットサーフィンや動画コンテンツなどを楽しむこともできる最先端の自動運転技術である。

リアルワールドでは、シミュレーションでは想定していない事態も起こり得る。今回の同乗体験では、自動運転中に隣の車線からクルマが割り込んできたり、路肩に故障車が止まっていたり、後方から緊急車両がやってきたりと、さまざまなシチュエーションを疑似体験したが、割り込み車両に対しては減速して衝突を回避し、故障車は余裕をもって避け、車速が30km/h以下になると自然に車線内の右側(追い越し車線の場合は左側)に寄って緊急車両のためのスペースを空けるという、極めて自然でスムーズな制御を披露した。

ソフトウエアの開発だけならコンピューター上で可能かもしれないが、あらゆる状況でドライバーの安全を担保しなければならない自動運転技術の開発には、実走行でのテストが欠かせない。もちろん公道テストも重要だが、充実したテストコースの存在は間違いなく開発期間短縮に寄与しているはずだ。

高速周回路でレベル3の自動運転「ドライブパイロット」を試す。ドイツの交通法規に沿って緊急車両が通れるよう自動的に左右に寄って走行する。
高速周回路でレベル3の自動運転「ドライブパイロット」を試す。ドイツの交通法規に沿って緊急車両が通れるよう自動的に左右に寄って走行する。拡大
「EQS」の前方にネイビーの新型「Cクラス」が割り込んできた状況。きちんと減速して衝突を回避した。
「EQS」の前方にネイビーの新型「Cクラス」が割り込んできた状況。きちんと減速して衝突を回避した。拡大
前方に「Cクラス」が割り込んできたときの車内の様子(ウインドスクリーンの向こうを参照)。ドライバーは何事もなかったかのようにウェブサイトの閲覧を楽しんでいる。
前方に「Cクラス」が割り込んできたときの車内の様子(ウインドスクリーンの向こうを参照)。ドライバーは何事もなかったかのようにウェブサイトの閲覧を楽しんでいる。拡大
メルセデス・ベンツ の中古車
あなたにおすすめの記事
関連記事
  • メルセデスAMG EQS53 4MATIC+ 2021.9.6 画像・写真 独ダイムラーは2021年9月5日(現地時間)、電気自動車「メルセデスAMG EQS53 4MATIC+」を発表した。AMGが手がけた最高出力761PS、最大トルク1020N・mのパワーユニットを搭載する、AMG EQS53 4MATIC+の姿を写真で紹介。
  • AMGが手がけたピュアEV「メルセデスAMG EQS53 4MATIC+」発表 2021.9.6 自動車ニュース 独ダイムラーは2021年9月5日(現地時間)、高性能電気自動車「メルセデスAMG EQS53 4MATIC+」を発表した。オプションの「ダイナミックプラスパッケージ」装着車は、最高出力761PS(560kW)、最大トルク1020N・mを発生する。
  • メルセデス・ベンツEQE 2021.9.6 画像・写真 独ダイムラーは2021年9月5日(現地時間)、ミドルサイズの新型電気自動車「メルセデス・ベンツEQE」を発表した。容量90kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、WLTPモードで最大660kmの航続距離を誇るEQEの姿を写真で紹介する。
  • レクサスNX【開発者インタビュー】 2021.10.7 試乗記 2021年6月に初のフルモデルチェンジが発表された「レクサスNX」。都会派のミドルサイズSUVは、いかなる進化を遂げたのか。国内仕様の発表にあたり、チーフエンジニアの加藤武明さんにブランド変革の方向性も含めて話を聞いた。
  • メルセデス・ベンツが新型電気自動車「EQE」を発表 2022年に販売をスタート 2021.9.6 自動車ニュース 独ダイムラーは2021年9月5日(現地時間)、ミドルサイズの新型電気自動車(EV)「メルセデス・ベンツEQE」を発表した。ボディーサイズは、先に登場したEV「EQS」よりもひとまわり小さい設定になっている。
ホームへ戻る