違いははっきり体感できる

そんなクロスクライメート2のプロトタイプでまず、乾燥した舗装路面を走り始める。初代モデルに対して新型は「目鼻立ちがよりくっきりとしたパターン」の持ち主ゆえ、ちょっと心配したのはノイズの悪化。ところが、それは杞憂(きゆう)にすぎなかったどころか、実際の印象はむしろ逆だった。

そもそもドライ路面を走行しても昔のスノータイヤのような盛大なパターンノイズとは無縁だった初代クロスクライメートだが、クロスクライメート2ではそんな特性に磨きがかかり、“特別なタイヤ”であることを全く意識させない、多くのサマータイヤとダイレクトに比較しても全く遜色のない低ノイズ性能の持ち主であると、実走行で確認することができたのだ。

そうしたなかでも特徴的だと思えたのは、かすかに耳に届くほどのパターンノイズにも、速度との関連性が目立って認められないこと。これまで「オールシーズン」をうたうタイヤの一部には、車速の上昇とリンクしてノイズの周波数が高まることが明確なアイテムもあったと記憶しているが、このタイヤではそうした傾向が非常に弱い。そんな点からも、なるほどオールシーズンではなく「夏タイヤ」と断じて紹介するのも、さもありなんと思えたのだった。

同様に、テストコースにおける走行で明らかになったのは、初代モデルに対するウエット性能の向上だった。コーナーにしつらえた水深一定の「水たまり」に突入した場合、車体の遠心力に負けて走行ラインが外側へと膨らんでしまう分量が、クロスクライメート装着車に対してクロスクライメート2装着車のほうが明らかに少ないのだ。このことからは、初代モデルに対してハイドロプレーニング現象が起こりにくく、路面への接地力がより高くなっていると推察できる。先に紹介したように高い静粛性を確保しながら、同時に排水性も向上させているのがクロスクライメート2の見どころだ。

ドライ路面における試走でまず印象的だったのは、ロードノイズがよく抑えられていることだった。
ドライ路面における試走でまず印象的だったのは、ロードノイズがよく抑えられていることだった。拡大
「中高速でコーナリング中に水たまりに進入する」という状況を想定したテスト。車体はコーナー外側へとはらんでしまうが、その程度は新製品のほうが小さくなっていた。
「中高速でコーナリング中に水たまりに進入する」という状況を想定したテスト。車体はコーナー外側へとはらんでしまうが、その程度は新製品のほうが小さくなっていた。拡大
「クロスクライメート2」は性能の持続性もセリングポイントのひとつ。摩耗が進むに従ってブロック側面に新たな凹凸と溝が現れ、排水・排雪性をキープする仕組みになっている。写真でショルダー部に見られる3つのドット(点)は、摩耗度を示す独自のセンサーである「トレッドウェアサイン」。道路運送車両法に基づくスリップサインは別途用意される。
「クロスクライメート2」は性能の持続性もセリングポイントのひとつ。摩耗が進むに従ってブロック側面に新たな凹凸と溝が現れ、排水・排雪性をキープする仕組みになっている。写真でショルダー部に見られる3つのドット(点)は、摩耗度を示す独自のセンサーである「トレッドウェアサイン」。道路運送車両法に基づくスリップサインは別途用意される。拡大
ウエット路面における制動テストも実施。従来製品を装着した場合と比べてみると、より短い距離で停車できた。
ウエット路面における制動テストも実施。従来製品を装着した場合と比べてみると、より短い距離で停車できた。拡大
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