第214回:最高だぜ!! 田舎のフェラーリ

2021.08.30 カーマニア人間国宝への道

目をつぶって乗ろう!

実を言えば、新型「コルベット」には一生乗るまいと思っていた。なぜなら、エクステリアの印象が、あまりにも悪かったからである。

そりゃまぁ、一般の皆さまが眺めれば、フェラーリも新型コルベットも、見分けがつかないことでしょう。「どこが違うの?」とおっしゃることでしょう。

でも違うんです! コルベットのルックスは、田舎のフェラーリなんですぅ!

「田舎だろうが都会だろうがフェラーリはフェラーリだろ」

そう問い返されるかもしれませんが、それじゃアナタ、本物のプレスリーと田舎のプレスリー、似たようなもんと言えますか? 言えませんよね、田舎のプレスリーは吉 幾三さんですから。

大GMのカーガイたちが精魂込めてつくり上げた、夢のミドシップ・コルベット「C8」。それに罵詈(ばり)雑言を浴びせるなんて、あまりにも寝覚めが悪い。これはもう、見なかったことにしたほうがいい。もちろん触ったり乗ったりもしないほうがいい。コルベットについては何も書かずにそっとしておこう! そう思っていたのです。

しかし、担当サクライ君よりメールが届いた。

「新型コルベットにお乗りになりますか?」

……どうしよう。

よし、目をつぶって乗ろう! 目を開けるのは運転席に座ってからだ! それならいいだろう!

GMのカーガイたちが精魂込めてつくり上げた新型「コルベット」に乗り、いつもの首都高辰巳PAに向かった。webCG編集部のほった君は「8代、68年の歴史を誇る“アメリカの魂”」であると日本導入を歓迎してるもよう。
GMのカーガイたちが精魂込めてつくり上げた新型「コルベット」に乗り、いつもの首都高辰巳PAに向かった。webCG編集部のほった君は「8代、68年の歴史を誇る“アメリカの魂”」であると日本導入を歓迎してるもよう。拡大
ノーズの一等地には、チェッカードフラッグとシボレーの“ボウタイ”をモチーフとした「コルベット」伝統のエンブレムが備わる。
ノーズの一等地には、チェッカードフラッグとシボレーの“ボウタイ”をモチーフとした「コルベット」伝統のエンブレムが備わる。拡大
キャビン後方に縦置きされる6.2リッターV8 OHVエンジンは、最高出力502PS、最大トルク637N・mを発生。オイルシステムはドライサンプ式で、8段DCTが組み合わされている。
キャビン後方に縦置きされる6.2リッターV8 OHVエンジンは、最高出力502PS、最大トルク637N・mを発生。オイルシステムはドライサンプ式で、8段DCTが組み合わされている。拡大
日本では「コルベット」と呼ばれるが、先代に引き続き米本国では「コルベット スティングレイ」という車名になる。その証拠にリアゲート上部には、スティングレイ=アカエイをモチーフとしたバッジが備わっている。
日本では「コルベット」と呼ばれるが、先代に引き続き米本国では「コルベット スティングレイ」という車名になる。その証拠にリアゲート上部には、スティングレイ=アカエイをモチーフとしたバッジが備わっている。拡大
清水 草一

清水 草一

お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。

シボレー コルベット の中古車
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