地方の路線は無料にしてもいいのでは?

個人的には、日本の高速道路は永久に有料だと思っている。少なくとも大都市周辺や幹線は有料のままにしておかないと、渋滞でどうにもならなくなる。44年後にはかなり人口が減少しているでしょうけど、大都市部、特に首都圏の人口は、それほど減らないのではないか。つまり渋滞コントロールのためにも、有料道路制度は残すべきだし、交通量がドーンと多い幹線(東名・名神など)は、それだけ道路の傷みも大きく維持に費用がかかるので、徴収を続けるべきだ。

ただ、「高速道路は全国一律で有料のままじゃなきゃダメ!」ではない。私は20年前から、日本の高速道路は、路線によってもっと料金水準に差をつけるべきだと書いてきた。大都市部や幹線は現状のままでいいが、地方の過疎路線は大幅な値下げや無料化を行って、もっと役に立つインフラにすべきなのだ。

地方の過疎路線は、その多くが2車線の対面通行で制限速度70km/hということもあり、並行する一般道に対して時間短縮効果が非常に小さい。なのに料金水準は全国ほぼ一律。これは受益者負担の観点からすると不公平で、だから地方の路線は地元の人にほとんど使ってもらえず、猛烈にガラガラなのだ。

しかし、今回の答申にはそういう観点はまったくなく、逆に「現在無料の高速道路も、維持管理費等の費用については、利用者負担を検討する必要がある」としている。具体的には、首都圏では保土ヶ谷バイパス、関西圏では名阪国道あたりが有料化の検討対象になるのでしょうが、ならば逆に無料の範囲も広げるべきではないだろうか。

通行料の徴収は、大都市部では交通渋滞を抑制する有効な方策となっており、また道路設備の設置・補修における財源ともなっている。
通行料の徴収は、大都市部では交通渋滞を抑制する有効な方策となっており、また道路設備の設置・補修における財源ともなっている。拡大
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