もはや弱点はない!

私は、スポーツカーはカッコとエンジンで9割決まると思っている。カッコとエンジンがよければ操縦性なんてメチャクチャだっていい。ブレーキなんてメロメロでいい。そのほうが面白いとすら考えている。私が最初に買ったフェラーリである初期型「348tb」がまさにそういうクルマだった。カッコとエンジン以外はメチャクチャのメロメロでした。

しかし新型Zは、操縦性もブレーキ性能もきっとステキだろう。どのくらいステキかはわからないが、かなりステキに決まってる。

今の6代目Zの走りもスポーティーでステキだ。ショートホイールベースを生かした本物のスポーツカーの身のこなしである。しかし6代目Zは、カッコとエンジンに魅力がないので全然ペケだった(私見です)。新型はカッコとエンジンが最高で、そこに6代目の身のこなしが加わるのだから鬼に金棒。弱点はない!

スポーツカーの魅力は、細かいことには左右されない。キモはカッコとエンジンで、あとは付け足し程度だ。新型にはローンチコントロールが装備されるらしいが、そんなもん使います? ほとんどの人が一度も使わないでしょうね。どーでもいいんだよそんなことは! まぁ、「付いてるぞ!」という心の武装には役立つが。

そういう意味では、「パフォーマンス」グレードに装備される機械式LSDも魅力的だ。「付いてるぞ!」という意味で。ただ、同じくパフォーマンスに付く、シフトダウン時に自動的に回転を合わせてくれる機能は、ヘタッピ用みたいで欲しくありません。

新型Zはカッコいい。恐らく見れば見るほどカッコよく感じられるだろう。もちろん、初代Zを強く思い起こさせるので、気分はマンガの主人公だ。エンジンは精緻かつ野蛮。スポーツカー最後の夢を見させてくれそうだ。軽くチューンしただけで550PS出るというから、発展性もデカい。ハイブリッドとか余計なもんが付いていなくてホントによかった。スポーツカーに未来なんかなくていい! 過去があれば十分だ。

新型Zは、国産ハイパワーICE(内燃機関)スポーツカーの最後のひと花である。日産さんありがとう。涙が出ます。

(文=清水草一/写真=日産自動車/編集=関 顕也)

6気筒の咆哮(ほうこう)を響かせながら、「Z」が駆け抜ける! その走りについては、ドライバーとの一体感が重視されているという。
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夜の街を行く「Z」。日本でも早く、こうした光景が見られますように。
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現代のクルマらしく、メーターパネルは液晶タイプ。伝統的なデザインのメーターが浮かび上がる。
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液晶表示されるメーターに加えて、物理的な計器類も備わる。スポーツカーファン泣かせなディテールである。
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新型「Z」は2シーター。シートの開発には、「GT-R」で得られたノウハウが生かされているとのこと。
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“スポーツカー最後の夢”を見させてくれそうな新型「Z」。国内仕様の新型「フェアレディZ」については2021年冬の発表が予定されている。
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日産 フェアレディZ の中古車
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