スバルBRZ S(後編)

2021.11.18 谷口信輝の新車試乗 フルモデルチェンジに際し、さらなる軽量化と低重心化が追求された「スバルBRZ」。「誰もが愉(たの)しめる究極のFRピュアスポーツカー」とうたわれる新型の走りを、レーシングドライバー谷口信輝はどう評価する?

誰が乗っても違いはわかる

「いやー、いいですねえ」

試乗を終えた谷口信輝が、いの一番にそう言い放った新型スバルBRZ。前半ではそのエンジンやボディー剛性について解説してくれたが、後編では肝心のハンドリングについて語ってもらうことにしよう。

「クルマの動きが、やっぱり軽いんですよね」と谷口。
「フットワークが軽いと言ったらいいのかな。いかにもFRスポーツカーらしいコーナリングのシャープさが楽しめます。それと、各操作系のフィーリングがとってもいい。あと、ステアリングフィールだけでなく、アクセルにしてもブレーキにしてもクラッチにしても、さらに言えばシフトフィールも、一台のクルマとしてちゃんとまとまっています。だからクセがなくて乗りやすい。しかも、ドライバーはクルマのことが理解しやすいし、ちゃんと人馬一体感が味わえる。すごくいいなあと思います」

先代との比較で言うと、新型はどのような印象なのだろうか?
「ひとことで言うと洗練されていますね。初代も、スポーツカーだなあという感触はあったけれど、いまのほうが、僕たちがドライビングに期待する部分が全般的に改善されています。新型はタイヤがより偏平になっていることも効いているんだと思いますが、タイヤの限界域の、高い次元の走りがより楽しめるようになっています。とってもよくできていると思いますよ」

それでも、大まかなキャラクターは先代と変わっていないと谷口は言う。
「基本的な性格は先代と変わっていませんよね。ただし、クルマの重量配分を見直したり、ジオメトリーを含めた足まわりの味つけを見直したり、エンジンの戦闘力をちょっと上げたりすることで、本当に僕たちが欲しいスポーツカーに仕上がっていると思います。先代との違いは、誰が乗ってもわかるはずですよ」

 
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