全世界20台限定の「ブガッティ・シロン スポーツ“レ・レジェンド・デュ・シエル”」が上陸
2021.11.17 自動車ニュース![]() |
ブガッティの日本正規代理店であるスカイグループは2021年11月17日、ブガッティ東京において「シロン スポーツ」のスペシャルバージョン“Les Légendes du Ciel(レ・レジェンド・デュ・シエル)”を国内初披露した。
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シロン スポーツ“レ・レジェンド・デュ・シエル”は、シロン スポーツをベースにした全世界20台の限定車である。価格は288万ユーロ(2021年11月17日時点の邦貨換算で約3億7400万円)。同社が日本でデリバリーするのはこの1台だけとなる。
「空の伝説」という意味の車名を持つ同車は、もともとフランス空軍所属のパイロットで、1920年代から1930年代にかけてブガッティで活躍したレーシングドライバー、ロベール・ブノワ、バルトロメオ・コンスタンティー二らへのオマージュとして製作されたものであるという。
ブガッティの創設者であるエットーレ・ブガッティは、車両の開発にあたり常に航空機からインスピレーションを受けており、1915年ごろには実際に航空機のエンジンも設計。第2次大戦によって中止を余儀なくされたが、1937年には速度記録の更新を目的とした航空機の開発も行った。
航空機との密接な関係を表現した“レ・レジェンド・デュ・シエル”では、外装色に1920年代の機体カラーをモチーフとした特別なマットグレーの「グリ・サーペント」を採用。ボディー中央にはグロスホワイトのストライプが入れられた。
グロスブラックの馬てい形フロントグリルは、レーザーカットによる縦基調のアルミ製ルーバーで仕上げられ、フロントフェンダーには航空機をモチーフとした専用デザインのロゴが入る。カーボンファイバー製のサイドシルを彩るトリコロールカラーのアクセントも、この車両の特徴となる。
インテリアはブラウンのガウチョレザーで統一。縦基調となるシートのステッチはフロントグリルと共通のイメージでデザインされ、ヘッドレストに専用デザインのロゴが入る。ドアトリムには往年の「ブガッティ・タイプ13」とフランスの複葉機「ニューポール17」のスケッチがあしらわれている。
パワートレインはベース車となるシロン スポーツに準じたもので、最高出力1500PS、最大トルク1600N・mの8リッターW16クワッドターボエンジンをリアミドにマウント。トランスミッションは7段DCTで、4WDシステムが採用される。パフォーマンスについては、0-100km/h加速タイムが2.4秒、0-200km/h加速が6.1秒となり、最高速は420km/hでリミッターが作動する。
なお、シロンはデビュー時から500台のみの限定生産車であると発表されており、今回の“レ・レジェンド・デュ・シエル”もその一部に数えられる。ブガッティでは2021年11月中にシロンの注文受け付けを締め切るとしているが、スカイグループ取締役の笠井裕太氏によれば「その前に500台の枠は埋まりそうです」とのこと。
(webCG)