レクサスNX350h“Fスポーツ”(前編)
2022.03.17 谷口信輝の新車試乗 発売されるやたちまち“納車1年待ち”の大人気となっている新型「レクサスNX」。プライベートでもレクサス車に乗る機会の多いレーシングドライバー谷口信輝の目には、どのように映るのだろうか?いろいろ気になる形
今回、谷口信輝にステアリングを委ねるのは、フルモデルチェンジを受けたレクサスNXである。
NXといえば長年レクサスの中核モデルとして人気を誇ってきたSUVだが、新型は「次世代レクサスの幕開けを象徴する第1弾モデル」に位置づけられており、レクサス初のプラグインハイブリッドモデルを含む全6種類のパワートレインが用意された意欲作。なるほど、デザインもひと目でレクサスとわかるいっぽうで、細部までていねいにつくり込まれていて、これまでとはひと味異なるテイストと質感で仕上げられている。
「うん、格好よくなりましたよね」
谷口もすぐにそのデザインが気に入ったようだ。
「なんか高級感が出ているし、顔も精悍(せいかん)になった。とにかく、高そうなクルマに見えますよね」
NXをまずは正面から眺めた谷口は、続いてボディーサイドに回り込んだ。
「このリアドアの周りとか、すごい凝った形ですよね」
谷口が熱い調子で語り始めた。
「ドアの一番低い部分は内側にえぐれているじゃないですか。そこから盛り上がってくるんですが、前から伸びてきたキャラクターラインがここで二手に分かれてY字状になっている。この、3本の線が集まったところとか、プレスするのがすごく難しそうですよね。万一、リアドアをどこかにぶつけちゃって、このY字のキャラクターラインを板金で直さなきゃいけないとなったら、きっと職人さん、すごく嫌がるでしょうね」
谷口がそう心配するのがよくわかるくらい、新型NXのリアドアは複雑な形をしている。
「おおー、リアも格好イイですね」。どうやら谷口は新型NXのデザインが全面的に気に入ったようである。
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