スバルWRX S4 STI Sport R EX(前編)
2022.07.24 思考するドライバー 山野哲也の“目” レーシングドライバー山野哲也が「スバルWRX S4」に試乗。シャシーやエンジンなどを軒並み刷新した新型は、走行性能とセダンとしての実用性を高いレベルで両立したとうたっている。ワインディングロードでドライブした山野のジャッジやいかに!?いかにもスバルらしいモデル
ニッポンのツーリングカーレースの頂点SUPER GTのGT300クラスで、2007年から7年間にわたってスバルブランドのマシンをドライブし続けた山野哲也。「インプレッサ」に「レガシィB4」、そして「BRZ」と、同社のクルマへの思いは尽きない。
そんなレーシングドライバー山野哲也に今回テストしてもらうのは、「スバルWRX S4 STI Sport R EX」。WRX S4はラリーウエポン由来の名を冠してはいるが、実質的には2021年に登場した「レヴォーグSTI Sport R EX」のセダンバージョンである。いわば、レガシィB4ならぬ“レヴォーグS4”だ。
スポーツセダンらしく、ワゴンボディーのレヴォーグと比較すると、短く、太く、低いシルエットを採る。ホイールべースはわずかに長く、トレッドは前後とも広げられている。大きなエアスクープを持つボンネットの下には、過給器を備えた2.4リッターの4気筒直噴ボクサーエンジンを搭載。最高出力275PS/5600rpm、最大トルク375N・m/2000-4800rpmといったスペックは、レヴォーグのそれと共通だ。
同車の試乗を終えた山野は、「いかにもスバルらしいモデルですね」と満足気。見ても乗っても走らせても、「これなら昔からの“スバル乗り”も安心できます」と言葉を続ける。新しいS4は、正当にして順当な進化を果たしているようだ。
webCG:WRX S4をドライブして、まず気がついたのは、どんな点ですか?
山野:相変わらずステアリングホイールのリムが太めなこと。レザーの巻き方もいい。ステッチの位置も考えられていて、指が引っかかることがない。左右の握る部分が少し膨らんでいるのも、ステアリングのセンターを出しやすいのでありがたい工夫です。
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