ポルシェ・カイエン ターボGT(後編)

2022.08.25 谷口信輝の新車試乗 “最速のSUV”を豪語するポルシェのハイパフォーマンスモデル「カイエン ターボGT」は、プロを満足させることができるのか? レーシングドライバー谷口信輝は、その走りをこう評価する。

走行モードで大きく変わる

箱根のワインディングロードでポルシェ・カイエン ターボGTに試乗した谷口信輝。ノーマルモードで走行した際には、すでに前編で紹介したとおり「とても素直でスムーズなハンドリングで、コーナーの入り口から出口まで、とても読みやすい」と語ったが、そのいっぽうで、コーナリング中にSUVらしい動きを感じることがあるとも指摘した。
「ちょっとあおられるような感じがしますね。コーナーの中ほどまでくると落ち着くんですが、入り口では、少し大げさに言うとクルマがめくれ上がるような挙動を示すことがあります」

もちろん、これは谷口のような鋭敏なセンサーの持ち主だけに感じられることで、一般的なドライバーはそこまで気づかない可能性があることを付け加えておきたい。

いずれにせよ、ノーマルモードでSUVらしい重心の高さを感じた谷口は、続いてスポーツモードを試したのである。
「おお、スポーツモードにすると車高が下がりますね。そして、センターコンソール上のダンパー切り替えスイッチのところに付いた赤いランプのうち、1個が点灯しました。おそらくスポーツ+にすると、赤いランプが2つとも点灯するんですよね。この辺は、これまでのポルシェと基本的に同じ考え方です」

では、スポーツモードで走った印象はどうだったのか?
「コーナーでは入り口のところから動きがシャープになりました。ダンパーはリバウンド側もバンプ側も硬い印象です。たしかに安定感は高まったけれど、乗り心地的にはちょっと硬めですね。だから、普段はノーマルモードで走って、ワインディングロードではスポーツモードにするという使い方がおすすめかもしれません」

では、残るスポーツ+モードはどうなのか?
「おお、今度はエンジンサウンドも大きくなりましたね。スポーツモードもそうでしたが、シフトダウンのときにはブリッピングもするし、かなりのやる気モードです。ただし、ここまでの硬さは個人的には要らないかなあ。きっとサーキットでのタイムアタック用とか、そういう感じですよね」

 
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