トヨタがコンパクトミニバン「シエンタ」の新型を発売

2022.08.23 自動車ニュース webCG 編集部
トヨタ・シエンタ
トヨタ・シエンタ拡大

トヨタ自動車は2022年8月23日、コンパクトミニバン「シエンタ」の新型を発表。同日、販売を開始した。

新型「トヨタ・シエンタ」の詳細な写真はこちら
◆関連記事:チーフデザイナーが語る! 新型「トヨタ・シエンタ」の魅力
◆関連記事:犬好きの皆さん必見! 愛犬家が語る新型「トヨタ・シエンタ」の魅力

外観では、サイドやホイールハウス周辺に見られるプロテクターが目を引く。
外観では、サイドやホイールハウス周辺に見られるプロテクターが目を引く。拡大
7人乗り仕様車のインテリア。前席と2列目シートのカップルディスタンスは80mm延長され1000mm確保されている。
7人乗り仕様車のインテリア。前席と2列目シートのカップルディスタンスは80mm延長され1000mm確保されている。拡大
インテリアデザインは先代から一新。ただし、インパネトレーやカップホルダーなど収納の豊富さは継承されている。
インテリアデザインは先代から一新。ただし、インパネトレーやカップホルダーなど収納の豊富さは継承されている。拡大
車内の温度の偏りを解消する「天井サーキュレーター」。
車内の温度の偏りを解消する「天井サーキュレーター」。拡大
荷室は開口部の高さがアップ。自転車など大きな荷物の積み下ろしがさらにしやすくなった。写真は7人乗り仕様車の3列目シートを格納した状態。
荷室は開口部の高さがアップ。自転車など大きな荷物の積み下ろしがさらにしやすくなった。写真は7人乗り仕様車の3列目シートを格納した状態。拡大

車格はそのまま、より快適に

シエンタは、2003年9月に初代モデルが誕生した、トヨタの多人数乗用車。3代目にあたる新型では、初代から受け継ぐ「コンパクトカーの運転のしやすさ」と「ミニバンの利便性」を一段と深化させたという。

ボディーサイズはFF車の場合で全長×全幅×全高=4260×1695×1695mm。先代(マイナーチェンジ前のモデル)に比べ25mm長く、20mm高く、幅は据え置きとなっている。2750mmのホイールベースも先代と変わらない。

エクステリアのデザインについては、「シカクマル」をテーマに掲げ、コーナーを丸めてコンパクトに見せながら取り回し性の良さを追求。リング状のヘッドランプや縦長の弧を描くリアランプ、グリル内やボディーサイド、ホイールハウス周辺のプロテクターなどで個性が表現されている。

ボディーカラーは全7色。このうち「スカーレットメタリック」「グレイッシュブルー」の2色については、ダークグレーのルーフを組み合わせたツートンカラー仕様も設定される(計9種類)。

一方インテリアも、シカクマルのデザインを各所に採用。ファブリックを用いた水平基調のインストゥルメントパネルや、アッパー部前端から左右ドアのベルトラインへとシームレスに続くラインが特徴となっている。

車内では、特に2列目シートにおける快適性の向上が図られた。サイドガラスを立てたうえで室内高を先代モデルより20mm、前後のカップルディスタンスを同80mm拡大し、広く開放感ある室内空間を追求。エアコンの暖気/冷気を効率的にキャビン後方へと循環させて前席と後席の温度の偏りを解消する「天井サーキュレーター」や、日差しを遮る「後席用サンシェード」といったアイテムもセリングポイントのひとつとされている。なお、シートの仕様は3列7人乗りと2列5人乗りの2タイプ。先代に用意された3列6人乗りは設定されていない。

そのほか、FF車で330mm、4WD車で350mmという低くフラットなフロアや、高さ1200mm(先代比+60mm)の開口部を持つスライドドアなどにより、優れた乗降性も実現。後部のハッチゲートについても、バックドア開口部の高さを先代より15mm、荷室の高さを同20mm(2列シートの5人乗りタイプは50mm)高くすることで、大きな荷物の積み込みがさらに容易になったとアピールされる。

1.5リッター直列3気筒のダイナミックフォースエンジン(M15A-FKS)。
1.5リッター直列3気筒のダイナミックフォースエンジン(M15A-FKS)。拡大
ハイブリッド車(写真)にも1.5リッターのダイナミックフォースエンジンが搭載される。こちらの型式名は「M15A-FXE」。
ハイブリッド車(写真)にも1.5リッターのダイナミックフォースエンジンが搭載される。こちらの型式名は「M15A-FXE」。拡大
5人乗り仕様車のインテリア。
5人乗り仕様車のインテリア。拡大
運転席背面には、充電用のUSBポートとスマートフォン用のポケットを装備。
運転席背面には、充電用のUSBポートとスマートフォン用のポケットを装備。拡大
ボディーカラーは全9種類(単色7種類、ツートンカラー2種類)がラインナップされる。
ボディーカラーは全9種類(単色7種類、ツートンカラー2種類)がラインナップされる。拡大

燃費は最高28.8km/リッター

そんな新型シエンタの基本骨格は、「GA-B」プラットフォームをベースに新設計されたもの。結合部の剛性を高めることにより、上質な乗り心地と優れた操縦安定性を実現したとうたわれている。

パワートレインは、最高出力91PS、最大トルク120N・mを発生する1.5リッター直3「M15A-FXE」ガソリンエンジンに同80PS、同141N・mのモーターを組み合わせる(4WD車は3.0PS、44N・mのリアモーターも搭載)ハイブリッドと、1.5リッター直3「M15A-FKS」ガソリンエンジン(同120PS、同145N・m)+CVTの2本立て。燃費は、ハイブリッド車がWLTCモードで28.2~28.8km/リッター、ガソリン車は18.3~18.4km/リッターと公表されている。

安全装備も充実しており、全車、予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を標準装備。グレードにより、ハンドル・アクセル・ブレーキ・シフトの各操作までを車両が行う駐車支援システム「アドバンストパーク」も選択できる。

無線通信を介した制御ソフトウエアのアップデートや「車内Wi-Fi」機能、音声認識サービス「エージェント」による目的地設定も可能な「コネクティッドナビ」機能など、コネクテッド領域での機能・装備も充実が図られている。

新型シエンタの価格は以下のとおり。

【ハイブリッド車】

  • 5人乗り仕様(FF):238万円~287万円
  • 5人乗り仕様(4WD):257万8000円~306万8000円
  • 7人乗り仕様(FF):242万円~291万円
  • 7人乗り仕様(4WD):261万8000円~310万8000円

【ガソリンエンジン車】

  • 5人乗り仕様(FF):195万円~252万円
  • 7人乗り仕様(FF):199万円~256万円

(webCG)

関連キーワード:
シエンタ, トヨタ, 自動車ニュース