手放せない安心感 「KUMHO SOLUS 4S HA32」を味わう
病みつき必至 2022.10.24 2022-2023 Winter webCGタイヤセレクション<AD> クムホのオールシーズンタイヤ「SOLUS(ソルウス)4S HA32」で得られるのは絶大な安心感だ。日常生活で重要なドライ・ウエット性能を十分に確保したうえで、日本の冬用タイヤ規制にも対応する雪上性能をプラス。一年を通じて履き替え要らずの快適さをぜひ味っていただきたい。人気急上昇の理由
秋になると気になりだすのが冬タイヤのこと。降雪地域に暮らす人ならスタッドレスタイヤへの履き替えは必須だが、東京のように年に数回雪が降るかどうかという場所では、「いつ履き替えようか」「そろそろ新しいスタッドレスタイヤに替えないとダメかな」「今年は暖冬の予報なのでサマータイヤのまま乗り切るか」など、天気予報に一喜一憂する日が続く。
しかし、私の場合、この冬に向けての準備に不安はない。というのも、ここ数年は最近人気のオールシーズンタイヤを使っているからだ。オールシーズンタイヤは、その名のとおり、四季を通じて使用できるタイヤのことで、サマータイヤと同等のドライ&ウエット性能に加えて、雪上性能を高めたのが特徴である。
実はオールシーズンタイヤといっても、大きく分けて2種類あり、北米などでノーマルタイヤとして使われるものと、冬性能を高めたものとがある。前者は泥や雪に対応する「M+S」マークが与えられるのに対し、後者はM+Sマークに加えて、ヨーロッパでウインタータイヤであることを示す“スノーフレークマーク”が表示されるという違いがある。日本の冬タイヤ規制にも対応し、突然の降雪にも慌てずに済むのが、後者である。
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第3世代のオールシーズンタイヤ
冬の前後でタイヤの履き替えが不要なオールシーズンタイヤは、交換の手間や外したタイヤの保管場所に困らないというメリットもある。そんな手軽さもあって、ここ数年で人気は急上昇。日本でも選択肢が増えているのはうれしいことだ。
今回紹介するクムホのソルウス4S HA32も、雪上性能強化タイプのオールシーズンタイヤ。クムホは1960年に創業した韓国のタイヤメーカーで、韓国の自動車メーカーだけでなく、ヨーロッパやアメリカの主要な自動車メーカーに新車装着タイヤを供給していることから、日本でも使用経験がある人が徐々に増えている。サマータイヤやスタッドレスタイヤに加えて、オールシーズンタイヤにも力を入れており、実はこのソルウス4S HA32は第3世代にあたる。これまで日本ではあまりなじみがなかったのは、第1世代は日本未発売、第2世代も一部のネットショップのみでの取り扱いだったことが理由。そして今回、満を持して日本市場に本格投入したというわけだ。
そんなソルウス4S HA32を、「スバル・フォレスター」に装着して、その実力を試すことに。タイヤサイズは225/55R18である。早速トレッドを見てみると、V字型のパターンがデザインを特徴づけている。方向性のあるパターンを採用するのは水や雪を効率的に排出するためで、ソルウス4S HA32の場合、メインの溝が外側にいくにしたがって徐々に広がることにより、排水・排雪の効果を高めている。また、センターブロックが連結する部分に、3Dスロープタイバーと呼ばれる補強を施すことで、ウエット性能とトレッドの剛性を確保している。
コンフォートタイヤと互角の快適性
ユニークなのは、砂時計デザインの「スノー摩耗インジケーター」。使用に伴って点が3つから1つずつ消えていき、すべて消えると冬用タイヤとして使用できないことをユーザーに知らせてくれるのだ。
一方、眺めただけでは分からないが、ソルウス4S HA32では、オールシーズンタイヤ専用のコンパウンドを使用することで、季節を問わず、優れたブレーキ性能を確保。さらに、従来型に比べて接地面積を拡大することでグリップを高めたり、気になる耐摩耗性もサマータイヤと同等またはそれ以上の実力を誇ったりと、見どころは満載だ。
前置きはこのくらいにして、その特徴を探っていくとしよう。これまでいくつかのオールシーズンタイヤを愛車に装着した経験から、私が最も重要視しているのが、冬以外のドライ・ウエット性能と快適性。もちろん、雪上性能も大切だが、実際にドライブするのは雪道以外がほとんどである。その状況で満足できないと、せっかくの雪上性能も台無しというわけである。
その点、ソルウス4S HA32の第一印象はとても好ましいものだった。大胆なVシェイプのトレッドパターンは、雪上性能の高さに期待が高まる一方、ロードノイズやパターンノイズが大きいのではないかと心配になるが、ソルウス4S HA32はいい意味でそれを裏切ってくれる。ロードノイズやパターンノイズは思いのほか低く抑えられており、乗り心地もマイルド。路面とのコンタクトもスムーズで、きれいに転がっているのが伝わってくる。
高まる安心感
快適性の点では、コンフォートタイヤと比べてもほぼ互角という高レベルを誇り、オールシーズンタイヤが日々進化していることを実感する結果となった。そのうえ、加速時やブレーキング時には十分なグリップを確保しており、ステアリングを握っていて頼もしく思った。これなら、春から秋にかけて、安心で気持ちのいいドライブが楽しめそうだ。
一方、雪上性能に関しては今回は試す機会はなかったが、ソルウス4S HA32ではスノーフレークマークに加えて「SNOW」のマークが掲げられ、頼もしい雪上性能を備えることが示されている。いまどきのオールシーズンタイヤは、スタッドレスタイヤに迫る雪上性能を誇るものが多いだけに、このソルウス4S HA32も期待を裏切らないはずだ。もちろん日本の冬用タイヤ規制にも対応している。
ただし、オールシーズンタイヤは万能ではなく、凍結路の走行には適していない。初めてオールシーズンを体験する人にとって、雪上性能の高さは驚くレベルだと思うが、凍結路は苦手ということは忘れないでほしい。
とはいえ、ふだん雪が降らない地域であれば、突然の雪にも慌てないだけの十分な性能を備えている。一年を通して利便性と安心を手に入れることができるオールシーズンタイヤのソルウス4S HA32は一度履いてみる価値があるし、一度体験したらもう手放せなくなるのは必至である。
(文=生方 聡/写真=郡大二郎)
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車両データ
スバル・フォレスター アドバンス
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4640×1815×1715mm
ホイールベース:2670mm
車重:1660kg
駆動方式:4WD
エンジン:2リッター水平対向4 DOHC 16バルブ
トランスミッション:CVT
エンジン最高出力:145PS(107kW)/6000rpm
エンジン最大トルク:188N・m(19.2kgf・m)/4000rpm
モーター最高出力:13.6PS(10kW)
モーター最大トルク:65N・m(6.6kgf・m)
タイヤ:(前)225/55R18 102V/(後)225/55R18 102V(クムホ・ソルウス4S HA32)
燃費:14.0km/リッター(WLTCモード)
価格:323万4000円