新型「マセラティ・グラントゥーリズモ」デビュー ブランド初のEVもラインナップ
2022.10.04 自動車ニュース![]() |
伊マセラティは2022年10月3日(現地時間)、スポーツクーペ「マセラティ・グラントゥーリズモ」の新型を発表した。
新世代のグラントゥーリズモには、純内燃機関モデルに加えて100%電動モデル、すなわちEVがラインナップされる。いずれのモデルも、スポーツカー特有の高いパフォーマンスと長距離走行に適した快適性を兼ね備えており、特に100%電動パワートレインが組み込まれた後者は「マセラティの未来への前進を象徴するモデル」とうたわれる。
エクステリアにおいては、虚飾の要素を廃し、美しさと機能性の理想的なバランスを表現。ボンネット長を長めにとり、4つのフェンダーがボディー中央で交差する、マセラティ全モデルに共通するクラシックなプロポーションが採用されている。
インテリアでは、マセラティ・インテリジェント・アシスタント(MIA)のマルチメディアシステムを含む、最新のインフォテインメントシステムのほか、主な機能をタッチスクリーンのインターフェイスに集約したコンフォートディスプレイ、デジタルクロック、ヘッドアップディスプレイ(オプション)などが見どころだ。
パワーユニットは3種類。「ネットゥーノ」と呼ばれる新しい3リッターV6ターボエンジンが「モデナ」(最高出力490PS)と「トロフェオ」(同550PS)の2グレードに搭載され、「フォルゴ―レ」と名づけられたEVは、最高出力300kW(408PS)の永久磁石モーターを3基搭載。同車のバッテリー容量は92.5kWhで、連続的に560kW(760PS)のパワーをタイヤに伝達することができるという。車体については、アルミニウムやマグネシウムなどの軽量素材と高性能スチールを併用し、クラス最高の重量レベルを実現しているとアピールされる。
またフォルゴ―レには、マセラティ自慢のエンジン音が体感できるソナス・ファベールの3Dサウンドシステムが備わる。これはイタリアの音響職人によって設計・製作されたもので、最大19個のスピーカー(最大出力1195W)を駆使することで、EVでありながら、奥行きのあるユニークなサウンドを楽しめるという。
新型マセラティ・グラントゥーリズモには、75周年を記念した限定シリーズ「プリマセリエ75thアニバーサリー ローンチエディション」も用意される。
(webCG)