日産フェアレディZバージョンST(前編)

2022.11.10 谷口信輝の新車試乗 谷口 信輝 発売以来、多くの自動車ファンの注目を集めている新型「日産フェアレディZ」。レーシングドライバー谷口信輝は、ワインディングロードでそのステアリングを握ってどんなことを感じたのか?

まずは笑顔で大歓迎

「これって34? それとも35?」

2022年4月に発表された新型の日産フェアレディZを前にした谷口信輝が、取材班にそう尋ねた。

「型式名は34のままですが、かなりのパーツが新開発されたようです」。そう答えた編集部Sは正しい。さらに厳密に言えば、6代目の型式はZ34ないしHZ34だったが、7代目の型式はRZ34とされている。つまり、最後の数字はどちらも34なのだ。これは、プラットフォームが変わっていないためにとられた措置のようだが、フルモデルチェンジとうたっていてもプラットフォームがキャリーオーバーされるケースは枚挙にいとまがない。いや、少なくとも日本車の場合、2世代にわたって同じプラットフォームを使っていることのほうが多いくらいだ。

だから、型式認定の数字は変わらなかったけれど、今回はあくまでもフルモデルチェンジであって、従来型の6代目から7代目に生まれ変わったと捉えるのが正しいようだ。
「でもね、6代目で終わっちゃわなくてよかったですよね。つまり、ちゃんと7代目が登場したことを、僕たちクルマ好きは大歓迎しているということです」

谷口の立場は一貫している。CO2削減が声高に叫ばれている現在、放っておけばスポーツモデルが世の中から消えてしまっても不思議ではない。だからこそ、自動車メーカーが新しいスポーツモデルをリリースすることにはもろ手を挙げて賛成する。それが、谷口の走り屋としてのスタンスなのだ。
「なんといってもZは長い歴史を持つスポーツカー。しかも新型は、VR30というV6ツインターボエンジンを積んでいるから、旧型に比べてパワーもトルクもすごく増えている。だから、このままノーマルで乗るのもいいし、自分の好みに合わせてカスタマイズしてもいい。いずれにしても、チューニングするベースのモデルとしては、ものすごくポテンシャルを秘めていますよ」

このコメントを聞いた編集部Sが、ここで鋭いツッコミを放った。
「ポテンシャルを秘めているというのは、ベースモデルとしてすごく優れているというよりも、ちょっと足りないところがあるという意味に聞こえたんですが……」

 
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