KUMHO CRUGEN HP71を味わう
手が届くプレミアム 2023.01.20 KUMHOがつくるプレミアムタイヤの新しい世界<AD> 「CRUGEN(クルーゼン)HP71」はクムホのSUV用プレミアムタイヤだ。静粛性や乗り心地の水準はまさにプレミアム。「上質な室内空間を提供する」のうたい文句に偽りなしの仕上がりを見せている。実勢価格とのバランスを考えると、恐るべきコストパフォーマンスだ。SUVには専用タイヤを
世界的にSUVやクロスオーバーの高い人気が続き、ここ日本でも、オンロード指向のSUVがさっそうと都会を走る姿が当たり前になっている。
そんななか、自動車運転歴40年の私もついに人生初のSUVを手に入れたのだが、そうなると、がぜん関心が高まってくるのがタイヤのこと。乗用車に比べて全高と重心が高いSUVは、それに応じてコーナリング時に腰砕けしない剛性が求められるとともに、幅が広く、サイズも大きいという不利な条件のなかで、乗り心地や静粛性を確保する必要がある。特にオンロード向けSUVには、乗用車と同レベルの快適性が求められるから、タイヤの役割はより重要といってもいいだろう。
一方、高性能・高機能でサイズも大きなSUV用タイヤは乗用車用に比べると価格が高めの傾向があり、それだけにタイヤ選びは慎重にいきたいところだ。
そこで今回試したのが、クムホのクルーゼンHP71。SUVやミニバンを対象に、静粛性や乗り心地といった快適性を高めるとともに、優れたドライ&ウエット性能を実現したというプレミアムSUVタイヤである。
コンフォート系タイヤの最上級モデル
クムホは1960年に創業した韓国のタイヤメーカーで、韓国の自動車メーカーはもとより、ヨーロッパやアメリカの主要な自動車メーカーに新車装着タイヤを供給している実力派ブランドだ。最近では日本で販売される輸入車に純正装着されるケースが増えていることから、国内での知名度も徐々に上がってきた。
そのクムホが、SUVやミニバン向けに提供するコンフォート系タイヤの最上級モデルがクルーゼンHP71。すなわち、オンロードでの優れた乗り心地と静粛性、高い操縦安定性を目指したプレミアムSUVタイヤである。
このクルーゼンHP71を、今回は「スバル・レガシィ アウトバックX-BREAK EX」に装着して、その実力をチェック。サイズは、純正と同じ225/60R18である。早速タイヤに近づいてみると、サイドウォールに描かれた三角形の幾何学模様に目が留まる。ハイトが高いSUV用タイヤではサイドウォールの表情が印象を大きく左右するが、このクルーゼンHP71からはとても洗練された印象を受ける。ドイツの「レッドドット・デザイン賞」と日本の「グッドデザイン賞」をダブル受賞したというのにも納得がいく。
一方、タイヤのキャラクターを左右するトレッドに目を移すと、コンフォート系タイヤらしい緻密なトレッドパターンを特徴としており、快適なドライブへの期待が高まる。
プレミアムにふさわしい高バランス
早速クルマをスタートさせよう。まずは一般道を走り始めるが、タイヤと路面とのコンタクトが実にマイルドで、期待した以上の快適な乗り心地に思わず頰が緩んだ。タイヤが転がる感じもスムーズで気持ちが良く、プレミアムSUV用タイヤをうたうにふさわしい仕上がりだ。
これに貢献しているのが、このタイヤに投入される先進のコンパウンド技術で、「ソフトコンパウンドゴム」を採用することで、トレッドと路面が当たる際の衝撃を緩和し、快適な乗り心地をもたらしているのだ。
しかも取材は冬の気温の低い日だったにもかかわらず、タイヤはしなやかさを保っている。クルーゼンHP71は雪道での性能を高めたオールシーズンタイヤではないが、浅い雪などに対応するM+S仕様で、気温が低い時期でも柔軟性を保つ「低温特性コンパウンド」を採用。しなやかさの秘密はここにある。
しばらくして高速道路に入ると、クルーゼンHP71の高い静粛性がさらに際立つ。SUVでは“ゴー”というロードノイズが目立つことが多いが、クルーゼンHP71を装着した「レガシィ アウトバック」ではそれがしっかり抑えられ、また“シャー”というパターンノイズも気にならないレベル。ノイズを抑えるために工夫された「低騒音パターン」が、その効果を発揮しているのだろう。
安心につながる強さ
高速道路でも快適な乗り心地は続き、道路の継ぎ目を越えるような場面でも巧みにショックをいなしてくれるのがうれしいところ。高い接地性や優れた直進安定性も感じられるおかげで、ロングドライブもお手のものだ。
SUVといっても、ワインディングロードを走る機会はあるわけだが、コーナリングの場面では、クルーゼンHP71は腰砕けになることなく安定した走りを見せてくれるとともに、グリップ感も十分なレベルにある。SUV用にビード部の構造やショルダーブロックのデザインを見直したり、安定性に寄与する「高剛性センターリブ」を採用したり、「高剛性ベルト」を使用したりすることで、快適性と安定性を高い次元で両立。おかげで、プレミアムSUVタイヤとしての高いバランスを手にしている。
あいにく今回の取材では雨の走りは経験できなかったが、4本のストレートグルーブや、中央寄りブロックのセンター側に設けられた「セレーションサイプ」と呼ばれる細かい切れ込みがウエット路面でのハンドリングやブレーキ性能を向上。また、浅い雪などにも対応するよう配慮したトレッドパターンを持つクルーゼンHP71は、非降雪地域に暮らす人にとっては、いざという時に心強いことだろう。特にレガシィ アウトバックのような4WD仕様のSUVであればなおさらだ。
実はSUV用タイヤであるにもかかわらずミニバンにも対応しているという点に疑問を覚えていたのだが、走らせてみればそれも納得の仕上がりだったクルーゼンHP71。SUVのある暮らしを快適で安心なものにしたい人には、ぜひチェックしてほしい魅力あふれるタイヤなのだ。
(文=生方 聡/写真=郡大二郎)
車両データ
スバル・レガシィ アウトバックX-BREAK EX
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4870×1875×1670mm
ホイールベース:2745mm
車重:1710kg
駆動方式:4WD
エンジン:1.8リッター水平対向4 DOHC 16バルブ ターボ
トランスミッション:CVT
最高出力:177PS(130kW)/5200-5600rpm
最大トルク:300N・m(30.6kgf・m)/1600-3600rpm
タイヤ:(前)225/60R18 104V/(後)225/60R18 104V(クムホ・クルーゼンHP71)
燃費:13.0km/リッター(WLTCモード)
価格:414万7000円