最高出力1600PSで価格は約7億円 ブガッティのハイパーカー「W16ミストラル」が上陸

2023.01.25 自動車ニュース webCG 編集部
ブガッティW16ミストラル(写真は実物大のモックアップ)
ブガッティW16ミストラル(写真は実物大のモックアップ)拡大

ブガッティの日本正規代理店であるスカイグループは2023年1月24日、ブガッティ東京において、オープントップのハイパーカー「W16ミストラル」(モックアップ)を国内初披露した。

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最後のW16モデルである「W16ミストラル」を紹介する、ブガッティ・リマックのマネージングディレクター、ヘンドリック・マリノウスキー氏。このあとに出てくるブガッティのハイブリッド車については「詳しいスペックはまだ言えないが、これまでのブガッティに劣らずエキサイティング」とのこと。
最後のW16モデルである「W16ミストラル」を紹介する、ブガッティ・リマックのマネージングディレクター、ヘンドリック・マリノウスキー氏。このあとに出てくるブガッティのハイブリッド車については「詳しいスペックはまだ言えないが、これまでのブガッティに劣らずエキサイティング」とのこと。拡大
「W16ミストラル」はオープントップモデルでありながら、420km/h(リミッター作動時)という最高速を実現している。
「W16ミストラル」はオープントップモデルでありながら、420km/h(リミッター作動時)という最高速を実現している。拡大
イエローとブラックを組み合わせた内装色は、1930年代の名車「タイプ57ロードスター」から着想を得たもの。
イエローとブラックを組み合わせた内装色は、1930年代の名車「タイプ57ロードスター」から着想を得たもの。拡大
シフトノブには、“ダンシング・エレファント”と呼ばれる像の彫刻が組み込まれている。
シフトノブには、“ダンシング・エレファント”と呼ばれる像の彫刻が組み込まれている。拡大
4基のターボを備え、最高出力1600PS、最大トルク1600N・mを発生する8リッターW型16気筒エンジン。「W16ミストラル」はその最後を飾るモデルとなる。
4基のターボを備え、最高出力1600PS、最大トルク1600N・mを発生する8リッターW型16気筒エンジン。「W16ミストラル」はその最後を飾るモデルとなる。拡大
国内初披露の場には、ブガッティ・リマックのデザインディレクター、アヒム・アンシャイト氏の姿も。マスキングテープを使ってキャラクターラインの特徴を説明するなど、デザインの見どころを熱心に紹介した。
国内初披露の場には、ブガッティ・リマックのデザインディレクター、アヒム・アンシャイト氏の姿も。マスキングテープを使ってキャラクターラインの特徴を説明するなど、デザインの見どころを熱心に紹介した。拡大
「W12ミストラル」の価格は、税金や輸送費その他を含まない“本体価格”で約7億円。キャンセル発生により今から購入できたとしても、納車は2026年ごろになると予想される。
「W12ミストラル」の価格は、税金や輸送費その他を含まない“本体価格”で約7億円。キャンセル発生により今から購入できたとしても、納車は2026年ごろになると予想される。拡大

W16を積む最後のモデル

W16ミストラルは、ブガッティが開発した限定99台のハイパーカー。2022年8月に米国カリフォルニア州で世界初公開され、税や輸送費を除いた本体のみで500万ユーロ(現在のレートで約7億円)という高価格にもかかわらず、その時点で完売となっている。

ボディータイプはオープントップの2シーター。「ヴェイロン」以来の歴代ブガッティと同様、4基のターボチャージャーで過給される8リッターW型16気筒エンジンをキャビン後方に搭載し、4輪を駆動する。最高出力は1600PSで、最大トルクは1600N・m。420km/h(リミッターにより制限)の最高速を誇る。

今回、都内のショールームで行われたアンベールには、ブガッティ・リマックのマネージングディレクターであるヘンドリック・マリノウスキー氏も同席。「W16ミストラルは、2005年から続いてきたW16エンジン搭載車の“最終局面”ともいえるモデルです。コロナ禍もあり遅くなったものの、ようやく日本で披露できることをうれしく思います」などとコメントした。

氏の言うとおり、同社はW16エンジンに別れを告げ、今後はハイブリッドのパワートレインに移行することを明らかにしている。2023年には、内燃機関がベースのハイブリッドシステムに関する何らかのテクニカルコンセプトを発表する予定で、そのタイミングは8月のペブルビーチ(モントレー カーウイーク)になるという。

さらにこの日は、W16ミストラルのデザインを取りまとめたアヒム・アンシャイト氏も姿を見せ、モックアップを前に、Aピラーを包み込むように湾曲したフロントガラスや、そこから連続するサイドのキャラクターライン、馬蹄(ばてい)型のグリル、エアダクトと組み合わされたX型のテールランプ、万が一の横転時でも乗員の安全が確保されるように開発されたカーボン製のエアインテークといったデザインのハイライトを説明。「最後のW16モデルであるミストラルをデザインできたことを誇りに思うとともに、この貴重なクルマのオーナーになられた方々を祝福します」などと述べた。

そのオーナーのもとに同モデルの実物が届けられるのは、生産がスタートする2024年以降。前述のとおり、予定の99台は完売状態だがキャンセル待ちは可能で、目下、日本からも3人が列に並んでいるとのことである。

(webCG)

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