フェラーリが「SF90 XXストラダーレ」を日本初公開 799台限定のスペシャルモデル
2023.09.21 自動車ニュース![]() |
フェラーリ ジャパンは2023年9月20日、新型車「SF90 XXストラダーレ」を日本で初公開した。
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サーキットでの走りを追求しつつ公道走行も可能に
フェラーリSF90 XXストラダーレは、プラグインハイブリッドのスーパースポーツ「SF90ストラダーレ」をベースに、サーキット走行を主眼に動力性能を高めたスペシャルモデルであり、2023年6月に世界初公開。販売台数は世界限定799台で、フェラーリの関係者によると、すでに完売しているという。
フェラーリでは過去20年にわたり、ストリートモデルをベースに動力性能を大幅に高めたスペシャルバージョンを設定。近年では「488ピスタ」や「812コンペティツィオーネ」などをデリバリーしてきた。一方で、公道走行の認証をあきらめることでスポーツ性能を極限まで高めたサーキット専用車「XX」シリーズも販売。一部の限られたカスマターに提供してきた。
SF90 XXストラダーレは、これらのプロジェクトで得た知見を最大限に生かして開発されたハイパフォーマンスモデルで、XXプログラムに属するモデルとして初めて公道走行を可能としている。これとは別に、オープントップの「SF90スパイダー」をベースとした「SF90 XXスパイダー」(限定599台)もラインナップされているが、今回のイベントではクーペのSF90 XXストラダーレのみが、日本の報道関係者およびカスタマー向けに公開された。
ベース車よりパワートレインの強化、車両重量の軽量化、空力特性の最適化が図られており、4リッターV8エンジンに3基のモーターを組み合わせたパワートレインは、30PSアップとなる1030PS(エンジン:797PS、モーター:233PS)の最高出力を発生。エンジンやボディーの軽量化により、トータルで10kgの重量軽減も実現しているという。
一方エアロダイナミクスでは、フェラーリの公道モデルとしては「F40」「F50」以来となる固定式のリアウイングを装備。他の専用空力パーツの採用とも相まって、車両全体では車速250km/hでの走行時に530kgものダウンフォースを発生するという。
これらの改良により、SF90 XXストラダーレは、0-100km/h加速が2.3秒、0-200km/h加速が6.5秒、最高速が320km/hという動力性能を実現。コーナリング性能を示す指標の最大横加速度も、ベース車より9%向上しているという。これに合わせてブレーキも強化されており、車速100km/hの状態から29.2mで、200km/hの状態から108.1mで静止できる制動力を実現していると説明されている。
価格は以下の通り。
- SF90 XXストラダーレ:9800万円~
- SF90 XXスパイダー:1億0801万円~
(webCG)
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